応急処置や体調不良時の判断に役立つアプリを備える

体調が悪い時にはあまり我慢せず、はやめに病院へ行くようにしたいものだが、素人では何の病院に行けばよいのか、緊急性が高いのかそうでもないのか判断がつけづらいこともある。インターネット上にはそういった情報をまとめているサイトもあるが、手元のスマートデバイスでさっと確認できれば、より安心だ。

大量の医療情報が掲載されている「家庭の医学」は昔からおなじみの書籍だが、2000ページ近いその内容を簡易にまとめてアプリ化したものが「【新赤本】家庭の医学」だ。怪我や体調不良時の応急処置方法、症状から探す病名といった情報のほかに、病気や健康に関する知識を深められるコンテンツや、健康状態をはかるセルフチェック機能も備えている。

書籍版に比べると内容は絞り込まれているが、普段の生活で出会うような怪我や病気にはひととおり触れているという感じの内容だ。また、オンラインサービスとして「ケータイ家庭の医学」も用意されているが、アプリ版の場合はインターネット接続できていない状態でも利用できる。災害時などに備えてインストールしておきたいアプリだ。

【新赤本】家庭の医学

検索や目次から医療情報を得る

アプリの基本画面では、キーワード検索が行える。病院ですでに診断されて病名が分かっている時などには、不具合のある部位の名称や病名を入れて検索すると、コンテンツの本文までを対象にして検索してくれる。コンテンツ内部の指定カ所を直接表示できるから、手早く情報を得たい時に便利だ。

トップのフォームにキーワードを入れて検索

コンテンツの本文検索結果が一覧表示される

コンテンツ内の該当部分が直接表示される

検索フォームの下にある「目次」は、下部メニュー左の「目次」と同じもので、「応急処置と症状」、「病気の知識」、「健康な生活のために」といった3つの項目について目次をたどりながらコンテンツを読むことができる。内容量がかなり多いため、「応急処置と症状」の項目以外は時間がある時にゆっくり読むものというイメージだ。

目次は大きく3つの項目がある

内部はさらに細かな項目に分かれており、たどって行くと詳細な情報が得られる

困った時に症状から探す

「症状から探す」では、すでに具合が悪くなってしまった時に使うメニューだ。体のどこに不具合があるのか、どういう風に具合が悪いのかといったことから病気についての情報を探すことができる。

チャートに答えて行くと病名をズバリと答えてくれるというタイプのものではないため、利用しても明確な答えが出るわけではないのだが、どういう痛み方の場合にはどんな病気の可能性があるだとか、どういうところに気をつけると危険性の高さがわかるというようなガイドになっている。

症状検索の最初は不具合のある部位を指定

どんな風におかしいのかを選択する

該当する症状からどのような病気が考えられるのかが丁寧に説明される

普段から気にしておきたいポイントをセルフチェック

下メニューの「セルフチェック」をタップすると、心臓病発作、骨の健康度、疲労度、運動不足、女性の更年期障害、うつ病という、多くの人にとって比較的身近であり、気をつけておきたいポイントの項目がならんでいる。内容は、いくつかの質問に対して回答をチェックして行くだけの簡単なものだ。結果を表示すると危険度やアドバイスが表示され、さらにアプリ内の関連するコンテンツのリンクも用意される。

不安のあるポイントを選択してチェックを開始

簡単な質問にいくつか答えるだけの簡単なチェックだ

アドバイスとともに関連コンテンツへのリンクが表示される

下の方には「病気別危険度チェック」として、うつ病や高血圧、骨粗鬆症、PMSといった病気について危険度をチェックする項目があるが、こちらはウェブサービスである「ケータイ家庭の医学」に接続するものだ。別途月額300円の利用料が必要となるが、病院検索やお薬検索などアプリ版よりも多くの情報が取得できるから必要があるならば登録するとよいだろう。

また、トップページである検索ページの下部には「ニュース」という項目がある。こちらも「ケータイ家庭の医学」に接続するメニューなのだが、記事は無料で読むことができる。健康情報について専門家の語るコラムが読める場なので、普段からたまに見ておくことをおすすめしたい。アプリから直接移動するのはピックアップされた記事と「最新一覧を見る」をタップした時の「医療健康」のニュースメニューページだが、そこから「女性」、「育児」、「性」、「美容」、「こころ」といった各分野の情報を見ることができる。

さらにサイトには無料会員登録だけで利用できる掲示板もある。同じ病気や健康不安に悩んでいるユーザー同士が情報交換をしたり、励まし合ったりする場として利用してみるのもよさそうだ。

「病気別危険度チェック」は別途ウェブサービスの契約が必要

「ニュース」もウェブサービスへのリンクだがニュースの閲覧は無料で行える

項目ごとにわかれたニュースの閲覧や掲示板などウェブ版のサービスも活用しよう

利用料金:1900円

制作者:保険同人社

【新赤本】家庭の医学