【コラム】
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| ID:104 |
| 氏名:工藤陽介 |
| 年齢:32歳 |
| 職業:会社員 |
| 場所:大田区羽田セガ本社 |
| 携帯電話:au「WIN32H」 |
| 1カ月の携帯電話使用料金:9,000円 |
ゲーム業界における最近のトレンドというと、何ですか?「このところ、一番注目を集めているのは『ニンテンドーDS』ですね。最近、街中の店頭では品切れが続出しているそうです。昨年末には実売500万台達成のニュースも入ってきました。任天堂でも、輸送を航空便に切り替えるなどして対策を打っているようなのですが。
なぜ今、このゲーム機の人気が急上昇しているかというと、私は2つの要因があると考えています。ひとつは通信機能、もうひとつはゲームソフト自体の敷居の低さです。
例えば、DSでは、『おいでよ どうぶつの森』(以下、どうぶつの森)、『マリオカートDS』というゲームソフトが出ていますよね。どちらも元々、過去にゲームキューブやスーパーファミコンで出ていたもので、ソフト自体は特に目新しいものではないのです。ところが、今回のDS向けの何がすごいのかというと、DSにはIEEE802.11と任天堂独自プロトコルの2方式によるワイヤレス通信機能があり、その機能を使って遊べるという点です。例えば、『どうぶつの森』の場合、DSの中に自分の村を作って、村人を友達のDSの村に遊びに行かせたり、逆に、自分の村に遊びに来てもらったりすることができるのです。近い距離にいる人はもちろん、無線LANがあれば、インターネットを介して、遠く離れた人とでもやり取りできるんです。
『マリオカートDS』の場合も、無線LANに接続された状態でありさえすれば、世界中の誰とでも、お互いの家にいながらにして簡単に対戦することができます。私は、こういったゲームって、コンピュータ相手に家でひとりでやるよりも、皆でワイワイやる方が何倍も楽しいと思うんです。社会人が誰かの家に集まって、一緒にゲームをやるのは中々難しいじゃないですか。ましてや、結婚して家庭を持っているのならなおさらです。でもDSなら、夜中であっても家にいながら皆と遊ぶことができます。このことが人気の要因のひとつになっているのではないかと思うのです。
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「ニンテンドーDS」。本日26日には「ニンテンドーDS Lite」が発表された |
一方、ネットワーク対戦ゲームといえば、ブロードバンド先進国である韓国などではPC房(PCバン)と言って、以前からネットカフェで遊ぶというのが一般的です。ただ、私個人としては、結構、ヘビーな内容が多いように感じます。基本的にゲームとしても難易度が高いですし、ロールプレイイングゲームが多いので、時間をかけてレベルを上げる必要性があり、レベルが低いと、周りのユーザーと対等に戦えないといった敷居の高さがあるんです。でもDSなら、子どもでもあまり意識せずに、簡単にネット接続ができます。その上、ゲームそのものもレースゲームを中心に、誰でも簡単に、短時間で楽しめるものが多いですから、そういった点も、爆発的な人気の要因になっているのではないかと考えています」
日本と韓国ではゲームに関するトレンドが、かなり違うんですね。「日本、韓国、米国で三者三様ですね。ブロードバンド先進国といわれる韓国では、ゲームは基本的に無料で、好きなサイトから自分でダウンロードしてきて遊ぶ、というのがその文化です。では、ゲーム会社はどうやって利益を出しているかというと、例えば、一定のレベル以上になったら有料にするとか、"この武器が欲しい"、"この洋服を欲しい"といったユーザーに、100円や200円でアイテムを販売するといったアイテム課金を行っているのです。そういったビジネスモデルが一般的なので、韓国の若者達は、後からアイテムにお金を払う、ということに特に抵抗がないようです。しかも、ゲーム会社としても、ユーザー数が膨大なので、それでビジネスが十分成り立っているというわけです。
一方、米国では、未だに5,000円前後するゲームソフトをパッケージで買ってきて、PCにインストールするという昔ながらのやり方が一般的です。ゲームソフトを買い、一旦PCにインストールしてしまった後は、ずっと無料で遊ぶという文化で、後々アイテムを追加購入するといったことが、まずありません。また、米国の場合、MOD(モッド)と言って、ゲームソフトメーカーがある程度プログラムを公開しているので、ユーザーは欲しいアイテムなどを自分たちで作ったり、さらには、自分で作ったアイテムやソフトを公開したりしているようなのです。中には、モディファイして、メーカーが出した内容より面白いソフトを作るユーザーも出ているようですよ。
それに対して、日本人は、そもそもゲームはPCではやらないといった傾向が強いようです。ネットワーク対戦ゲームもポピュラーになってきてはいますが、PCではなく、『プレイステーション 2』やニンテンドーDSなど、ゲーム機での対戦が主流です。日本人はゲーム機好きなので、なかなかPCでゲームをやるという文化が広まらないのだと思います。この点が、日本と韓国・米国との大きな違いではないでしょうか。
元々、家庭用TVゲームは、アタリという米国企業のゲーム機のヒットにより広まりましたが、その後は、日本で開発された『ファミコン』が爆発的に普及し、世界的にも独占状態となりました。"ゲーム機と言えばファミコン"---というような時代が到来し、以降も、ソニーが出した『プレイステーション』や弊社の『セガサターン』が世界中で売れました。そのため日本では、ゲームソフトの普及と同時に、"ゲームはゲーム機でやるもの"といったイメージが定着してしまったのではないでしょうか」
(インタビュアー=山田久美)
*次回に続きます。
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