保活で役立つアイテム、まず1つ目は……「地図」

保活を上手に進めるためにぜひ活用したいものが3つあります。その1つが「地図」です。住所から検索しやすい地図アプリやインターネット地図がオススメですが、自分が使い慣れていて持ち運びやすいものを用意しましょう。

地図をどう使うかというと、あなたの「通園可能圏内」にどの保育園が入るかを見極める際に使用します。

登園・降園がイメージしやすく

まず、地図を見ながら、役所でもらった保育園の案内冊子に記載されている認可保育所がそれぞれどの位置にあるかを確認します。認可保育所の名称と住所が一覧になっていると思うので、それらを1つひとつ地図上にプロットしていくイメージです。冊子内で既に地図っぽく表記されている場合もありますが、それを見て登園経路がすぐにイメージできなければ、やはり再度地図上で確認した方が良いでしょう。

「港区○○○1丁目2-3」という住所表記からは、自宅からの距離感が分かりません。例えば、直線距離では近くても、大きな駅の反対側にあって大回りする必要がある場合など、実際の登園経路をイメージしなければ判断はできません。

そうやって地図上に認可保育所の位置を確認しながら、「ここなら通えそう」という通園可能圏内の園を絞り込んで行きます。その際、ベビーカーを押しながら徒歩で通うのか、自転車なのか、バスや電車に乗ることも視野に入れるかで通園可能圏の広さも変わってきます。通園可能圏が広い方が選択肢が増えて保活を有利に進められるので、最初から可能性を排除せず、「自転車を買ったらどこまで通えるかな? 」「向かいのバス停から乗るくらいなら大丈夫かも」と、まずは色々イメージしてみましょう。ポイントは「頑張ればここまで行けるかな? 」というエリアまでをいったん通園可能圏として探すことです。

三種の神器の1つ目が地図というのは意外だったかもしれませんが、実はこれにも大切な意味があるのです。ここでは認可保育所を例にお話しましたが、このあと同様に認可外保育所への保活もスタートし、保育園をたくさん見学に行ったり周辺エリアをまわったりする時間が出てきます。地図上に保育園をプロットして、登降園の状況を考える。この一連のシミュレーションがストレスなくできる状態にしておくことが、保活のフットワークの軽さを生みます。保活を進める中で新たな情報が入ってきても、これが基本動作として行えれば、素早く無駄のない行動を取れるはずです。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にする子育てスタイルを提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を起業。保活の情報、子育てと仕事の両立アドバイスなど「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
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