保活に関する口コミ情報もいいけれど、入ってくる情報の良い部分だけで判断するのは危険

東京に限らず大都市エリアはどこも、保育園に入りたくても入れない人が多い状況が続いています。保育の受け入れ枠が足りていない状況ですから、入れる人と入れない人が出てきてしまうわけですが、その両者の違いって一体何なのでしょうか。

これまで保活のプロとして多くの親御さんを見てきた中で、激戦区でも入園できた人にはある共通点があることが分かりました。もちろん、パートタイムよりもフルタイム、一人目よりも兄弟がいる方など、一般的に有利な条件というのはあります。しかし、ここでお話したい共通点とは、そういった条件面ではなく、もっと誰にでも関係する基本的な違いです。

まずは、あえて逆の例から見ていきましょう。例えば、比較的入りやすいと言われているエリアでも入園先が決まらなかった方の話を聞くと、「きっと私は大丈夫と油断していた」「何とかなるだろうと思っていた」という発言がとても多いことに驚きます。周りの人が大丈夫だったから、兄弟がいるから……など、入ってくる情報の良い部分だけを見て、なんとなく大丈夫な気分になっている人が、結果的には一番危険です!

問題意識の違いが結果の違いに

それでは、入園できた人はどう違うかというと、「もしかしたら、どこにも入れないかもしれない」と保活アクションに手を抜かず、念には念を入れた行動を取っています。先ほどの例とはまさに真逆ですね。そう、保活の結果を左右する共通点とは、この問題意識の違いなのです。

これから保活を始める皆さんは、まず"保育園の受け入れ枠はどこも逼迫している"という認識を持って、情報収集から入園申し込みまでの一連のアクションを確実にやっていきましょう。

保活は思いの外やるべき事が多いので、闇雲にスタートすると疲弊して途中で投げ出したくなってしまう人も多いのが事実。反対に、「いつ・何を・どうすればよいか」が分かれば、行動も起こしやすいというもの。本連載では、保育園入園に導く保活の基本的なアクションや実行タイミング、その他の細かいコツまで、1つひとつ詳しく解説していきます。ぜひ参考にして、保活を進めていってください。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にする子育てスタイルを提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を起業。保活の情報、子育てと仕事の両立アドバイスなど「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
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