よくある問題:RSSが未読であふれるのはイヤだけど、リーダーは1つに絞りたい

以前、本連載の第40回で、私はRSSリーダーを更新頻度によって使い分けるというライフハックを紹介しました。

(1) 1日に1回未満の更新頻度=ティッカー型でウォッチする
(2) 1日に1回程度の更新頻度=普通のRSSリーダー(Googleリーダー)
(3) 1日に2回以上の更新頻度=マイポータル(iGoogleなど)

なぜこうした方法でやっているかというと、特に(1)と(3)が混ざってしまうことによって、RSSリーダーが一気に手におえないものになると考えるからです。3日に1度とか、1週間に1度とか、場合によっては月に1度でもチェックしたいブログなどは、基本的には更新さえされれば読むのです。そもそも更新頻度が少ないから、読むことができるということもあります

私自身は、今でもこういう風にやっていますし、これで十分に便利ではあります。Macを使っているということもあり、キー1つでダッシュボードのRSSリーダーを呼び出せますし、そのリーダーに登録されているフィードの更新頻度が低いので、「読まなければ」という強迫観念にとらわれることもありません。

ただ、1日2回から3回の更新頻度ならまだしも、20回近く更新されているニュースサイトからの情報は、他のリーダーにためても、読み流しがあまりにも多くなり、どちらかというと「検索する対象」になってしまいます。

それはそれでいい、と割り切ってもいいのですが、検索するだけなら、わざわざフィードをとっておく必要もなさそうです。Googleで検索をかけても、どのみち引っかかってくる可能性がけっこう高いはずです。

となると、もはやフィードを登録しなければいいということになりますが、完全にやめてしまうのも未練が残る。この辺はやはり、私も情報依存気味の現代人ということになるのかもしれません。

しかし、どういう形態で情報が送られればいいかと考えると、解決の糸口が見えてきます。よく考えてみると、どこまで読んだか、どの辺を読んでいないかを、はっきりさせればいいのです。これを何とかできればよさそうです。「未読」と「既読」にこだわってしまうのも、そもそも何を読んだかをはっきりさせたいという心理があればこそです。

ライフハック:DailyFeedでまとめる

新聞と同じで、1日の記事をまとめて届けられれば、隅々まで読まずとも「これは読んだ」と思うことができます。

そこで、DailyFeedというサービスの登場です。これは、1日に何度も更新されるニュースサイトを、1日単位でまとめて、改めてRSSとしてはき出してくれるというサービスなのです。

もちろん、改めてはき出されるのもフィードですから、これをRSSリーダーに登録してやればいいわけです。そうすれば、1日単位で、その日に更新されたニュースを一覧できるというわけです。

この方法なら、RSSリーダーをわざわざ使い分けずとも、1日1更新以下と1日2更新以上のフィードを、同じリーダーでも別々のフォルダなどで分類すればいいことになります。

あるいは、私はこうしているのですが、1日1更新以下のフィードをあるRSSリーダーで購読し、1日2更新以上のニュースサイトは、DailyFeedでまとめて、これを登録する専門のRSSリーダーを、他に用意するという手もあります。

いずれの場合でも、手順はきわめて簡単です。DailyFeedを訪れると、次のような画面が現れます。ここで指示されているとおり、頻繁に更新されるニュースサイトのURLを入力し、フィードをはき出してもらいます。

試しに、「マイコミジャーナル」のURLを入力してみると、1日の平均更新頻度も教えてくれて、さらに、どのRSSリーダーを利用するかまで選択できるようになります。

RSSの登録画面

これを、Googleリーダーで購読すると、次のように見えます。

DailyFeed経由で購読した記事の一覧

仮に1日100件あっても、これならざっと読み取ることで、どの記事をじっくり読むかをすぐに決められます。また、1日に何度も新しい情報が送られてくることもなくなるため、心理的な意味ですが、安心して購読していけます。

また、どの日のニュースがまだ未読で、どの日のニュースはすでに「チラ見」であっても読み終わっているかが、一目瞭然です。この意味では、どの新聞がまだ未読で、どの新聞を読んだのかよりもわかりやすく、デジタルで情報をチェックするメリットを享受できるようです。

メールなどでもそうですが、私は、今のように断続的に情報が流れてくる時代にあって、時間で区切って読んでいくというのが必要だと思っています。特に個人のブログなどの場合、たとえかなり頻繁に更新しているにせよ、時間の流れにそった生活感があるものですし、1日で区切ると、更新情報の流れがとてもよくわかるようになるからです。そうしたものを意識しつつ読んでいくと、記事内容がよりよく理解できるのです。