【連載】

中小企業で使う『Google Apps』

12 iPhoneで「Googla Apps」を使う - 標準アプリ活用・同期編

    小山文彦  [2009/06/12]

    Google AppsとiPhoneを同期する

    Google Apps』は、Webブラウザから利用できるオンラインアプリケーションである。そのため、携帯電話やiPhoneから利用する場合も、ブラウザでアクセスするのが基本となる。しかし、iPhoneにはメールおよびカレンダーのアプリケーションが標準で搭載されているので、それを使ってアクセスすることも可能となっている。

    そこで今回は、Google AppsとiPhoneを同期させる方法を見ていこう(図1)。iPhoneのメール機能では、簡単にGoogle Appsのアカウントを登録して、「Gmail」の送受信を行うことが可能。また、「Google Sync」というサービスを使えば、iPhoneのカレンダーと「Googleカレンダー」を同期できる。

    図1 今回はiPhoneのメールやカレンダーを「Google Apps」と同期する方法を見ていこう

    GmailをiPhoneで受信しよう

    それではまず、iPhoneのメール機能でGmailを利用してみよう。iPhoneのホーム画面で<設定>アイコンをタップする(図2)。続いて表示される設定画面で、<メール/連絡先/カレンダー>をタップしよう(図3)。図4のような画面が表示されるので、「アカウント」で<アカウントを追加>をタップする。次に表示される画面では、<Gmail>を選択する(図5)。

    図2 iPhoneのホーム画面で<設定>アイコンをタップ

    図3 設定画面で<メール/連絡先/カレンダー>をタップしよう

    図4 <アカウントを追加>をタップする

    図5 <Gmail>を選択すれば、簡単に設定できる

    アカウント情報を入力する画面になるので、Gmailのメールアドレスやパスワードを入力して、<保存>ボタンをタップすれば設定は完了だ(図6)。ホーム画面に戻って、<メール>アイコンをタップしてアプリケーションを起動すると、<アカウント>にGoogle Appsのアカウントが追加されている(図7)。追加されたアカウントをタップすると、図8のようなメールボックスが表示される。

    図6 メールアドレスやパスワードを入力して<保存>ボタンをタップ

    図7 iPhoneのメールを起動すると、アカウントが追加されている

    図8 メールボックスはWebブラウザからGmailを開いた時と同様の状態になる

    以上の方法でアカウントを設定すると、GmailはIMAPで受信される。そのため「受信トレイ」のほか「下書き」や「送信済みメール」などのフォルダも、ブラウザからGmailを閲覧した時と同様の状態になり、iPhoneの受信トレイで開いたメールはGmail上でも「既読」となる(図9)。また、受信トレイにはラベルも表示される(図10)。

    図9 iPhoneで新着メールを開けば、Gmail上でも「既読」となる

    図10 Gmailのラベルも表示されている

    なお、最初にメールボックスを開いた際には、ダウンロードにやや時間がかかる場合があるので注意しよう。もちろん、Gmailのアカウントでメールを送信することも可能だ(図11)。

    図11 自社ドメインのメールアドレスでメールを送信することも可能

    iPhoneにGmailを転送する

    iPhoneのメール機能では、Gmailのメッセージは「プッシュ」ではなく「フェッチ」で取得される(図12)。携帯電話でメールを受信する場合などとは異なり、リアルタイムで新着メールを確認できないため、不便に感じることがあるかもしれない。そんな時には、GmailをiPhoneの「@i.softbank.jp」というメールアドレスに転送するのが便利だ。

    図12 Gmailのデータ取得方法は「フェッチ」であり、設定した間隔で新着メールの確認が行われる

    Gmailの設定画面の<メール転送とPOP/IMAP>タブで設定を行う(図13)。すると、着信音こそ鳴らないものの、リアルタイムで図14のようなメッセージが表示され、メールの着信を確認できる。また、Gmailのフィルタを利用すれば、重要なメールのみを転送して着信をチェックすることも可能(図15)。

    図13 Gmailの設定画面でiPhoneのメールアドレスへの転送を設定しよう

    図14 サーバーにメールが届くと、リアルタイムで画面にメッセージが現れる

    図15 Gmailのフィルタを利用して、重要なメールだけ即座に確認できるようにするのも良いだろう

    iPhoneとGoogle Appsのカレンダーを同期

    次に、iPhoneのカレンダーとGoogleカレンダーを同期させる方法を見ていこう。ブラウザの「Safari」でGoogleのサービス一覧のページを開く。「ウェブ」「画像」というサイト上部のメニューで、右端の「その他」の一番下にリンクがある。ページ下部にある「日本国外からアクセス」をタップして(図16)、「米国」を選択する。続いて<Google Appsをお使いですか?>をタップして、Google Appsの自社ドメインを設定しよう(図17)。

    図16 Googleのサービス一覧のページを開き、「日本国外からアクセス」をタップして「米国」を選択する

    図17 <Google Appsをお使いですか?>をタップして、自社ドメインを設定しよう

    その上で、「言語を変更」で「English」を選択する(図18)。すると、図19のような英語版のサービス一覧が表示されるので、「Google Sync」のボタンをタップする。次に表示される画面で<Sign in with your Google Apps Account>をタップして、Google Appsにログインしよう(図20)。

    図18 「言語を変更」をタップして、「English」を選択する

    図19 Google Appsのメニューから「Google Sync」のボタンをタップ(Google Appsのドメインの設定で「Google Sync」が有効になっていることが前提)

    図20 <Sign in with your Google Apps Account>をタップして、ログインしよう

    iPhoneのホーム画面に戻り、設定画面を開いたら、次に「メール/連絡先/カレンダー」を表示する(図21)。<アカウントを追加>をタップし、今度は<Microsoft Exchange>を選択しよう(図22)。図23のような画面になるので、メールアドレスやパスワードを入力して<次へ>ボタンをタップする。なお、「ドメイン」は空欄のままでよい。

    図21 iPhoneの設定画面から<メール/連絡先/カレンダー>を選択して、<アカウントを追加>をタップ

    図22 今度は<Microsoft Exchange>を選択する

    図23 メールアドレスやパスワードを入力する。「ドメイン」は空欄のままで良い

    続いて、「サーバ」という項目が現れるので、「m.google.com」と入力し、<次へ>ボタンをタップしよう(図24)。認証が正しく行われると、図25のような画面になる。Google syncで同期できるのはカレンダーと連絡先である。カレンダー、連絡先ともにGoogle Appsと同期すると、既存のiPhoneのデータは消去されるので、必要であればバックアップしておこう

    図24 次に「サーバ」という項目が現れるので、画面のように入力しよう

    図25 同期する項目を選択する。同期するとiPhoneの既存のデータは消去されるので注意

    同期する項目を選択したら、右上にある<完了>ボタンをタップする。すると、カレンダーの同期が行われ、iPhoneのホーム画面から<カレンダー>アイコンをタップしてアプリを起動すれば、Googleカレンダーの予定を確認できるようになる(図26)。Googleカレンダーの変更はiPhoneにプッシュ配信される。また、iPhoneから予定の追加・変更を行うと、それがGoogleカレンダーに反映される(図27)。

    図26 GoogleカレンダーをiPhoneのカレンダーで確認できるようになった

    図27 iPhoneのカレンダーから予定を追加すれば、Googleカレンダーに反映される

    著者プロフィール・小山文彦

    株式会社ゴーガ代表取締役。ウェブ技術とデータ分析を切り口に、多様な企業向けサービスを展開。クラウドとガジェットを生かしたGoogle Appsの潜在的な可能性に注目し、SaaSプラットフォームの最右翼と期待する。Google Apps Authorized Resellerとして、啓蒙活動と関連ソフトウェア開発に力を入れている。

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