【連載】

オペ室より愛をこめて

23 わざわざ海へけがをしに来るという悲劇

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外科医であり、母であり、漫画家でもあるさーたりさんが、ドクターとしての日常を描きながら健康に役立つ情報などをお届けする4コマ漫画連載「オペ室より愛をこめて」。今回は海でのトラブルにまつわるお話です。

海には危険がいっぱいなんです

夏休み到来! 我が家の3姉弟もプールにキャンプと、この暑い中でも予定をぎっしり立てて日に日に黒くなってきています。うちは一番下の子がまだ小さいので行きませんが、やっぱり夏といえば海!! 海水浴やシュノーケリング、ダイビングなどを楽しむ方も多いと思います。

数年前に海の近くの病院に出向していたときは、連休や夏休みの度に救急外来は大混雑。観光に来て海でけがをした患者さんが押し寄せていました。

海の事故は溺水や潜水症などの重症なものから、「サーフボードで足を切った」「砂浜に落ちていたガラスを踏んだ」などさまざまですが、意外にも多いのが「生物に刺された・咬まれた」系です。

私は海から離れた場所で育ち、たまにしか行かなかったせいか、医者になってから「潮干狩りでクラゲを踏んだ」「浅瀬でエイに刺された」という患者さんを診て、「海の深くにいかなくても刺されるのか!? 」と驚きました。

今回の「お湯に浸けると痛みがなくなる」という話は、漁師さんや釣り好き、海近くに暮らす人には常識みたいです。「お酢に浸けるといい」とも聞きますが、これもお湯とおなじくタンパク変性です。昔の人は経験で知っていたんですよね…。すごい。

タンパクではない毒を持つ生き物もいるので、万能とはいきません。でも、海で何かに刺されたら、とりあえずお湯に浸しながら病院に向かってくれれば痛みはひきますし、診察時間の短縮にもなるため、頭の片隅に入れておいてください。

それではみなさん良い夏休みを!(夏休みのない方も…良い夏を!)


筆者プロフィール: さーたり

某大学病院勤務の消化器外科医。3児の母の生活、外科医の日常、漫画・アニメへの溢れる愛を描き散らしたブログ「腐女医が行く!!~外科医でママで、こっそりオタク~」を絶賛随時更新中。2016年5月にコミックエッセイ「腐女医の医者道! 」をKADOKAWAより上梓。また、Twitterもしており、アカウントは「@gogofujoy」。
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インデックス

連載目次
第23回 わざわざ海へけがをしに来るという悲劇
第22回 胃もたれを全力で気遣ってくれるありがたい職場
第21回 「メス供養」や「ガス納め」も! 医師の年末年始の実態
第20回 胃カメラやエコーは当然!? まさに職人芸の医者のセルフ健康診断術
第19回 現役医師が告白! 病院で最も注射が上手なのは……?
第18回 医師が親近感を持つ医療漫画の主人公はブラック・ジャックではなく……
第17回 医者同士でも通じない!? 不思議な医療用語・略語の秘密
第16回 「インフルエンザではないが体調不良」をめぐる理想と現実
第15回 無免許医師のブラックジャックに実際の医師が憧れるワケ
第14回 「コウノドリ」を医療ドラマ嫌いな私が号泣して見る理由
第13回 乳がん予防の第一歩は、普段の自分の胸の状態を知ることにあり!
第12回 乳がん予防に大切なのは病院+自分による「W検診」
第11回 天災時の医師の対応
第10回 ドクターが堂々とデートできる日って? - 医師たちの休暇事情
第9回 焼き肉を外科医と食べることの"弊害"
第8回 医者が仕事後の食事会を恐れる意外な理由
第7回 梅雨と体調の関係、そして体調不良で診察に来ない矛盾
第6回 リアル版「医師たちの恋愛事情」
第5回 外科医の親を持つ子の運命
第4回 開腹手術のリスクも伴う直腸異物、危険なのでご注意を
第3回 直腸異物という名の不思議な"疾患"
第2回 医師という職業の繁忙期
第1回 花粉症とは認めない「季節性鼻炎&結膜炎」のコラボ

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