外科医であり、母であり、漫画家でもあるさーたりさんが、ドクターとしての日常を描きながら健康に役立つ情報などをお届けする4コマ漫画連載「オペ室より愛をこめて」。今回は医師ならではの「セルフ●●」にまつわるお話です。

セルフエコーで胎児の成長を見るのが楽しみ

春頃のことです。胃痛と腹部不快感を主訴に自分で腹部エコーをしたのですが、そのときに子宮内に血流のある小さな腫瘤(しゅりゅう)を発見……。なんと妊娠を自分で見つけてしまいました。第3子になります。それ以来、仕事の合間に時々自分のおなかを見ては、胎児の成長を確認するのがひそかな楽しみとなっています。

妊娠でなくても、医者が自分で腹部エコーをすることはよく聞きますが、「さすがに経膣エコーは自分でしないよね……? 」と友人の産婦人科医に聞いてみたところ、「やるよ! 」ときっぱり答えてくれました。やるのか!!

「自分で胃カメラするでしょ? それと同じでただの検査だよ! 」と言われて納得したのですが、「自分で大腸カメラはさすがにやらない」と思いつつ……もしかしたらやる人もいるかもしれません。

前回、自分で採血することを描きましたが、普段患者さんにしている検査や手技も、できるなら自分自身で体験しておこうと思うのはどの科の医者も同じのようです。

筆者プロフィール: さーたり

某大学病院勤務の消化器外科医。2児の母の生活、外科医の日常、漫画・アニメへの溢れる愛を描き散らしたブログ「腐女医が行く!!~外科医でママで、こっそりオタク~」を絶賛随時更新中。2016年5月にコミックエッセイ「腐女医の医者道! 」をKADOKAWAより上梓。また、Twitterもしており、アカウントは「@gogofujoy」。