今回のチャーハンは、庶民の味「こてっちゃん」を使ったがっつり系の内容。「こてっちゃん」は、ご存じの通り、牛の腸を醤油と味噌ベースで味付けしたもので、そのままフライパンで炒めて食べる商品だ。ごはんに合う甘辛い「こてっちゃん」に、今回、東京・青山の中華料理店「Essence」のオーナーシェフ・薮崎友宏さんは、ピリッとした柚子胡椒をプラス。濃厚な味わいの中に辛味のアクセントが入り、またキャベツのシャキシャキ食感もあって食べ飽きない。

薮崎シェフの新連載スタート!

【連載】一気にプロの味! 有名シェフによる中華料理のお悩み解決講座

サクサクジューシーな唐揚げ。パラリとしたチャーハン。水っぽくない炒め物。そんな理想的な状態から程遠い中華おかずをつくっていませんか!? ここでは有名シェフが中華料理のお悩みを解決! いつものおかずがプロの味になること間違いなし!!
皆さんのお悩みに応えてくれるのは、東京・青山の中華料理店「Essence」のオーナーシェフ・薮崎友宏さんだ。弊誌チャーハン連載でも次から次へとおいしくて簡単なレシピを考案してくれる薮崎さんだけに、今回も期待しちゃうぞ!

「キャベツシャキシャキ! 柚子胡椒風味のコテッチャーハン」

材料(1人前)
ごはん 180g / 卵 1個 / 柚子胡椒 5g / キャベツ 50g / 「こてっちゃん」 100g / サラダ油 大さじ2(卵炒め用大さじ1・「こてっちゃん」炒め用大さじ1)

つくり方

1.ごはんは電子レンジで温め、ボウルに入れておく。
2.フライパンを火にかけ、サラダ油をひく。溶き卵を一気に流し入れ、軽くかきまぜつつまとめる。全体に火が通ったところで、1のボウルに移す。
3.ごはんと玉子をしっかりと混ぜ合わせ、柚子胡椒を加えてさらに混ぜる。
4.キャベツをざく切りにする。フライパンを火にかけてサラダ油をひき、「こてっちゃん」とキャベツを入れて中火で炒める。
5.キャベツと「こてっちゃん」に火が通ったら、3のごはんを加えて炒め合わせる。焦げないようしっかりと混ぜながらまんべんなく火を通し、パラリとしてきたら、器に盛り付ける。

「こてっちゃん」にしっかり味が入っているので、調味料は塩気のある柚子胡椒のみ。柚子胡椒は少量でもかなりきくので、味をみながら調整しよう。キャベツの代わりにニラや白菜を使ってもよく合う。

教えていただいた料理人

「Essence」オーナーシェフ兼ソムリエ
薮崎友宏さん


横浜中華街の老舗「菜香新館」にて修業を開始。26歳で立川店の料理長に抜擢される。その後、広東省で家庭料理を学び、北京の大学で薬膳の研修を受ける。中国政府認定の国際薬膳調理師の資格も有する。2007年3月に東京・青山「Essence」料理長、2008年に同店オーナーシェフに。同店では薬膳も取り入れ、広東料理をベースにした料理を提供。チャーハンは4種類を用意し、近隣へのデリバリーも行っている。

「Essence」
住所: 東京都港区南青山3-8-2 サンブリッジ青山1F
TEL: 03-6805-3905
この連載では、家庭で再現しやすいよう、卓上コンロと一般家庭にあるテフロンフライパンを使って調理していただいています。

撮影: 中村浩二