フィギュアスケーターの磨き上げられた美しい肉体を手にするためのトレーニングを、元選手でフィットネスクラブでのインストラクター経験もある澤田亜紀さんが紹介する「憧れのフィギュアスケーターボディーへ!」。今回は「引き締まったウエストを目指すポーズ」を紹介する。

基礎代謝アップを目指しましょう

フィギュアスケートのシーズンも終盤となりましたが、スケートファンの皆さまはいかがお過ごしでしょうか。スケート観戦時は会場内が冷えるため、意外と体力のいるものだと思います。これから紹介するヨガのアーサナ(ポーズ)で少しずつ身体を動かして代謝をアップさせ、いつもポカポカの身体を目指してましょう。

前回同様に柔軟性が問われるポーズもありますが、決して無理をせず、ご自身のできる範囲内で行ってください。

■文章中の左・右は「写真のモデルさんから見ての左・右」とします

■左右両方を行うことでより効果が得られますので、一つのアーサナが終わりましたら、左右を反転して行うようにしてください

卍(まんじ)のアーサナ

卍(まんじ)のアーサナ

■やり方

1.まっすぐ寝た状態でスタートします。そのまま右足の太ももを身体に引き寄せ、右膝を90度に保ったまま左側に倒します。このとき、顔は右に向けたままにしておくと効果が上がります

2.何度か深呼吸を繰り返します。この状態で刺激が足りないと感じる方は、左膝を曲げて右手で左足首をつかみます(モデルさんのポーズのままでも十分な効果は得られます)

3.深呼吸を繰り返した後、ゆっくりと足を元に戻します

3本足の下を向いた犬のアーサナ

3本足の下を向いた犬のアーサナ

■やり方

1.よつんばいの姿勢になります。この際、肩の真下に手首を置き、太ももは床と垂直になるようにします。膝は腰幅に開き、つま先は立てておきます

2.一度息を吐いたら、今度は吸いながら膝を伸ばし、横から見たら三角形の形になるようにお尻を天井に向かって突き出します。この際にかかとが浮きそうな感覚があると思いますが、かかとはしっかりと床につけておきます。また、手からお尻が一直線になるように意識をしてください

3.余裕があれば、足を上げていきます。一度息を吐き、吸いながら右足を天井に向かって上げていき、その状態で深呼吸を繰り返します。足を上げると骨盤の向きが傾きがちですが、骨盤の向きを変えないように意識をしてください。足を上げることよりも、骨盤の向きが変わらないようにすることを大事にしてください

4.深呼吸の後にゆっくりと足を下ろし、膝をつきます

ダンサーのアーサナ

ダンサーのアーサナ

■やり方

1.真っすぐ立った状態でスタートします。息を吐きながら重心を左に移し、右足を曲げて右手で足の甲を外側から持ちます。このとき、両膝は合わせたままにします

2.息を吸いながら左手を天井に向けて真っすぐに上げます。手のひらは正面を向くようにしましょう。目線は遠くの1点を見つめるようにするとバランスが取りやすくなります

3.一度息を吐き、吸いながら右足を後ろに蹴るようにして足を上げていきます。左手は下げすぎないよう気をつけてください。この姿勢で深呼吸を繰り返します。深呼吸時は骨盤が開かないよう、真っすぐに保つことを意識してください

4.一度息を吸い、吐きながら足を下ろします

いかがだったでしょうか。今回は体幹を使うポーズがあったので、美脚だけではなく、ウエストの引き締め効果も期待できます。マット1枚分のスペースがあればできるポーズですので、ぜひ隙間時間を見つけてチャレンジしてみてください。

筆者プロフィール: 澤田亜紀(さわだ あき)

1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。

モデルプロフィール: 大濱文(おおはま あや)

ヨガインストラクター。主に「Studio+Lotus8」や「寺子親の和」などでヨガのレッスンを行っている。日常をつづったブログ「大濱文 Sukham Yoga スッカムヨガ日記」も随時更新中。