【連載】

わずか5分でスキルアップ! Excel熟達Tips

34 ピボットグラフを活用したデータ分析

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Excelには、ピボットテーブルをグラフ化した「ピボットグラフ」という機能が用意されている。ピボットテーブルと同様に「フィールド」を自由に入れ替えられるため、データを様々な角度から視覚的に分析する際に活用できる。今回は、ピボットグラフの基本的な使い方を紹介していこう。

ピボットグラフの作成

通常の表からグラフを作成する場合と同様に、ピボットテーブルから「ピボットグラフ」を作成することも可能だ。まずは、ピボットグラフを作成する操作手順から紹介していこう。

ここでは、以下の図に示したピボットテーブルを基に「ピボットグラフ」を作成する。このピボットテーブルは、前回、前々回の連載で紹介したピボットテーブルと同じもので、イベントの「参加人数」を「日付」、「曜日」、「会場」、「開始時間」の項目別に集計した表だ。

作成したピボットテーブル

ピボットグラフを作成するときは、ピボットテーブル内にあるセルを選択し、「分析」タブにある「ピボットグラフ」コマンドをクリックする。

「ピボットグラフ」コマンド

すると、グラフの種類と形式を指定するウィンドウが表示される。ウィンドウ左側で「グラフの種類」を選択し、「グラフの形式」を指定してから「OK」ボタンをクリックすると、ピボットグラフを作成できる。

グラフの種類と形式の選択

作成されたピボットグラフ

ピボットグラフの特長は、軸(分類項目)や凡例(系列)に配置するフィールドを自由に変更できること。このため、様々な角度からデータを比較・分析することが可能だ。数値の大小をグラフで確認できるため、ピボットテーブルより状況を把握しやすいことも利点のひとつといえるだろう。

たとえば、先ほど示したピボットグラフは、それぞれの「会場」と「開始時間」について「参加人数」を比較するときに役立つと思われる。

フィールドの変更

もちろん、グラフを作成した後に「軸」や「凡例」に配置するフィールドを入れ替えることも可能だ。この操作手順は、ピボットテーブルで「行」や「列」のフィールドを変更する場合と基本的に同じ(詳しくは本連載の32~33回を参照)。

ピボットテーブル内にあるセルを選択しているときは、画面右側にピボットテーブルの操作パネルが表示される。一方、グラフ内をクリックしてグラフを選択した場合は、画面右側にピボットグラフの操作パネルが表示される。

ピボットテーブルの操作パネル

ピボットグラフの操作パネル

ピボットテーブルとピボットグラフは連動しているため、どちらの操作パネルを使った場合でも同じ結果が得られる。たとえば、凡例(列)に配置するフィールドを「開始時間」から「曜日」に入れ替える場合は、

 (1)「開始時間」のフィールドを凡例(列)から削除  (2)「曜日」のフィールドを凡例(列)に指定

という手順で操作を行えばよい。これらの操作はマウスのドラッグ&ドロップで行える。基本的な操作手順はピボットテーブルの場合と同じなので、すぐに使い方を覚えられるだろう。

凡例のフィールドを「開始時間」から「曜日」に変更

ピボットグラフの表示

これで、それぞれの「会場」と「曜日」について、「参加人数」の違いを比較できるようになった。もちろん、他のフィールドに入れ替えることで、様々な角度からデータを比較・分析することが可能だ。

フィルター機能の活用

ピボットテーブルと同様に、一部のデータだけを抽出して集計することもできる。この場合は、軸や凡例に表示されている「フィールド名」のボタンをクリックし、集計する項目をチェックボックスのON/OFFで指定すればよい。

以下は、「東京」と「大阪」の会場についてのみデータを集計した場合の結果。

「東京」と「大阪」のデータだけを抽出

ピボットグラフの表示

また、「フィルター」を利用して、ピボットグラフ全体についてデータの抽出を行う機能も用意されている。たとえば「曜日」を基準にデータの抽出を行う場合は、フィルターの領域に「曜日」のフィールドを指定すればよい。

フィルターに「曜日」を指定

すると、グラフの上部に「フィルター用のボタン」が表示される。このボタンをクリックして「集計するデータ」を指定する。たとえば「土曜日のデータ」だけを集計したグラフに変更したい場合は、ここで「土曜」の項目を選択すればよい。

集計するデータの指定

「土曜」のデータだけを集計したピボットグラフ

こちらも基本的な使い方はピボットテーブルと同じなので、すぐに仕組みを理解できるだろう。

さらにフィールドを追加したグラフ

軸(行)に複数のフィールドを配置し、階層構造のあるピボットグラフを作成することも効果的な手法である。たとえば、「会場」の下に「曜日」のフィールドを追加すると、以下の図に示したようなグラフを作成できる。

軸に「曜日」を追加

ピボットグラフの表示

このように、少し変わった形のグラフを作成する場合にもピボットグラフが活用できる。色々な場面に応用できるので、使い方をよく覚えておくとよいだろう。

ピボットグラフの書式設定

最後に、ピボットグラフの書式設定について紹介しておこう。ピボットグラフはExcelグラフの一種となるため、その書式を自由に変更することが可能だ。グラフの書式を変更するときは、「デザイン」タブにあるコマンドを利用するか、もしくはグラフ内の要素をダブルクリックして書式指定を行う。

グラフの書式指定

これらの操作は、「通常のグラフ」をカスタマイズする場合と基本的に同じである。グラフの書式指定に詳しくない方は、本連載の26~30回も合わせて参照しておくとよいだろう。実際に操作しながら試していけば、グラフをカスタマイズ方法を把握できるはずだ。

Excelでグラフを作成することは特に難しくはないが、「説得力のあるグラフ」を作成するには、それなりのテクニックを身に付けておく必要がある。その手段のひとつとして、ピボットグラフの使い方もマスターしておくと、グラフ作成の幅が拡がるだろう。

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インデックス

連載目次
第34回 ピボットグラフを活用したデータ分析
第33回 ピボットテーブルの基本的な使い方(2)
第32回 ピボットテーブルの基本的な使い方(1)
第31回 行と列を入れ替えた表の作成
第30回 グラフシート、近似曲線など、覚えておくと役立つグラフ関連機能
第29回 「縦棒」と「折れ線」を組み合わせた複合グラフの作成
第28回 横軸のカスタマイズと「軸の交点」を変更したグラフ
第27回 グラフの縦軸の書式を詳しく指定する
第26回 グラフを自在に編集するための基本テクニック
第25回 コンボボックスを使って選択肢からデータを入力
第24回 上下ボタンを使って数値を手軽に増減させる
第23回 フォームを使ってカード型データベースのようにExcelを使う
第22回 並べ替えに必須の「ふりがな」を自動入力する
第21回 データバーの書式を自由自在に設定する
第20回 条件付き書式を使いこなす
第19回 数式の利用時に覚えておくと便利な機能
第18回 相対参照と絶対参照を使い分ける
第17回 Webに掲載されているデータの有効活用
第16回 データをグループ化して表示/非表示を自由に切り替える
第15回 集計機能を使った合計の自動計算
第14回 サイズの大きい表を印刷する応用テクニック
第13回 サイズの大きい表の印刷
第12回 “見出し”の固定と画面分割の活用
第11回 VLOOKUP関数の使い方と応用テクニック
第10回 データの前後に「〒」や「様」などの文字を自動付加する
第9回 日付データから年齢や期間を算出する関数DATEDIF
第8回 時刻の表示をカスタマイズする「ユーザー定義」の表示形式
第7回 月日を必ず2桁で表示する「ユーザー定義」の表示形式
第6回 「列の幅」と「行の高さ」をcmで指定
第5回 一覧から項目を選んでデータを入力
第4回 「フォントの指定」と「行の高さ」の関係
第3回 データの一括入力と書式指定の繰り返し
第2回 文字数が異なるデータの両端を揃えて配置
第1回 セル範囲を短時間で自由自在に選択する

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