【連載】

わずか5分でスキルアップ! Excel熟達Tips

31 行と列を入れ替えた表の作成

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Excelで表を作成するときは、各列の先頭を「見出しセル」とし、その下にデータを入力していくのが基本となる。とはいえ、行と列の関係を間違えて表を作成してしまう場合もあるだろう。そこで今回は「表の行と列を入れ替える方法」を紹介する。あわせて、表内の「列の並び順を変更する方法」も紹介しておく。少し初心者向けの内容になるが、意外と知らない人も多いようなので、この機会に確認しておくとよいだろう。

「貼り付け」コマンドを使った行と列の入れ替え

作成した表の「行」と「列」の関係を入れ替えたい場合は、コピー&ペーストを利用するのが最も簡単な手法となる。具体的な例で示していこう。

以下の表は、新宿店、目白店、恵比寿店の各年の売上をまとめた表となる。この表の「行」と「列」の関係を入れ替え、横方向に「店舗」、縦方向に「年」を配置した表に変換してみよう。

行と列を間違えて作成した表

まずは、表全体を選択して「Ctrl」+「C」キーでコピーする。続いて、適当なセル(今回の例ではB8セル)を選択し、「Ctrl」+「V」キーで貼り付ける。

表全体をコピー(Ctrl+C)

コピーした表を貼り付け(Ctrl+V)

このままでは、単に表全体をコピー&ペーストしたに過ぎない。続けて「貼り付けのオプション」をクリックし、「行列を入れ替える」を選択する。すると、ペーストした表を「行と列の関係を入れ替えた表」に変換することができる。

「貼り付けのオプション」の選択

行と列の関係を入れ替えた表

あとは、表の見た目を整え、コピー元の表を削除するだけ。今回の例の場合、表の枠線を指定しなおし、ワークシートの3~7行目を削除すると、「行と列の関係を入れ替えた表」に作り直すことができる。

コピー元の表を削除し、書式を整えた表

このように「貼り付けのオプション」を使うと、手軽に「行と列の関係を入れ替える」ことが可能となる。特に初心者の方は、行と列を逆に配置した表を作成してしまうケースが多いので、その場合の対処法として覚えておくとよい。

関数TRANSPOSE()を使った行と列の入れ替え

元の表を残したまま、「行と列を入れ替えた表」を新たに作成したい場合もあるだろう。このような場合は、関数TRANSPOSE()を利用してもよい。こちらも具体的な操作手順を紹介しておこう。

まずは、「行と列を入れ替えた表」を配置する範囲を選択する。今回の例は、変換前の表が「4行×7列」になるため、「7行×4列」のセル範囲を選択する。このとき、行数や列数を数えるのが面倒な場合は、「名前ボックス」を見ながらセル範囲を選択するとスムーズに作業を進められる。

セル範囲の選択

続いて、関数TRANSPOSE()を入力する。この関数の引数には「元の表のセル範囲」を指定する。今回の例の場合「B3:H6」をカッコ内に記述すればよい(まだ「Enter」キーは押さない)。

関数TRANSPOSE()の入力(まだ「Enter」キーは押さない)

関数を入力できたら、「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押す。すると、元の表の「行と列を入れ替えた形」でデータだけを複製できる(セルの書式はコピーされない)。なお、関数TRANSPOSE()は配列を扱う関数となるため、普通に「Enter」キーだけを押しても正しく動作しない。「Ctrl」+「Shift」+「Enter」キーで関数の入力を確定する必要があることに注意しよう。

「Ctrl」+「Shift」+「Enter」キーで入力を確定

複製した表を見ると、空白セルが「0」と表示されていることに気付くと思う。この表示を嫌う場合は、元の表の該当セル(今回の例の場合B3セル)にスペース文字を入力すればよい。最後に、表の書式を整えると「行と列の入れ替えた表」が完成する。

元の表とデータが連動(リンク)していることも関数TRANSPOSE()の特長となる。たとえば、先ほどの表でE5セルの値を87,670に変更すると、「行と列を入れ替えた表」も自動的にデータが変更される(D11セルが87,670に変更される)。

データの連動

このように、元の表を維持したまま、データを連動した形で「行と列の入れ替えた表」を作成したい場合に関数TRANSPOSE()が重宝する。使い方が特殊な関数になるが、念のため覚えておいても損はないだろう。

行と列を入れ替えてグラフを作成

表からグラフを作成する際に、「行」と「列」を逆に作成していることに気付く場合もあるだろう。このような場合は、表を作成しなおさなくても済む。Excelは「系列」と「カテゴリ」を自動識別してグラフを作成するため、「行と列が逆になっている表」であっても、たいていの場合、正しい形式でグラフを作成してくれる。

表を基に作成したグラフ

もしも、作成されたグラフが予想していた形式と違う場合は、表ツールの「デザイン」タブを選択し、「行/列の入れ替え」コマンドをクリックする。

「行/列の切り替え」コマンド

すると、基の表の「行」と「列」の関係を入れ替えた形にグラフを変更することができる。

行と列の関係を入れ替えたグラフ

「グラフの作成」が最終目的であった場合は、「行と列を入れ替えた表」を作成しなおす必要はない。「行/列の入れ替え」コマンドで自由に形式を変更することが可能だ。

表内の「列の並び順」を変更する

最後に、表内の列を入れ替える方法を紹介しておこう。表を作成した後に、項目(列)の並び順を変更したくなる場合もあるだろう。このような場合は、以下の手順で操作を進めると、簡単に列を並べ替えることができる。

まずは、並び順を変更する列(セル範囲)を選択する。

セル範囲の選択(表内の列全体を選択)

続いて、選択範囲を示す「緑色の枠線」を「Shift」キーを押しながら左右にドラッグする。すると、その列をドラッグ先へ移動することができる。

「Shift」キーを押しながら「選択枠」をドラッグすると、

列の並び順を変更できる

ただし、各セルの書式も一緒に移動される点に注意すること。上記の例の場合、右側の「太線」も一緒に移動されるため、表の途中に「太線」が表示されてしまう。よって、後から書式を修正する必要が生じる。

このような手間を考えると、表の枠線には「太線」を使わずに、「格子」だけを指定した方が様々な状況に対応しやすいといえる。表の「見た目」をとるのか、それとも「柔軟性」をとるのか、状況に応じて判断していく必要があるだろう。

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インデックス

連載目次
第32回 ピボットテーブルの基本的な使い方(1)
第31回 行と列を入れ替えた表の作成
第30回 グラフシート、近似曲線など、覚えておくと役立つグラフ関連機能
第29回 「縦棒」と「折れ線」を組み合わせた複合グラフの作成
第28回 横軸のカスタマイズと「軸の交点」を変更したグラフ
第27回 グラフの縦軸の書式を詳しく指定する
第26回 グラフを自在に編集するための基本テクニック
第25回 コンボボックスを使って選択肢からデータを入力
第24回 上下ボタンを使って数値を手軽に増減させる
第23回 フォームを使ってカード型データベースのようにExcelを使う
第22回 並べ替えに必須の「ふりがな」を自動入力する
第21回 データバーの書式を自由自在に設定する
第20回 条件付き書式を使いこなす
第19回 数式の利用時に覚えておくと便利な機能
第18回 相対参照と絶対参照を使い分ける
第17回 Webに掲載されているデータの有効活用
第16回 データをグループ化して表示/非表示を自由に切り替える
第15回 集計機能を使った合計の自動計算
第14回 サイズの大きい表を印刷する応用テクニック
第13回 サイズの大きい表の印刷
第12回 “見出し”の固定と画面分割の活用
第11回 VLOOKUP関数の使い方と応用テクニック
第10回 データの前後に「〒」や「様」などの文字を自動付加する
第9回 日付データから年齢や期間を算出する関数DATEDIF
第8回 時刻の表示をカスタマイズする「ユーザー定義」の表示形式
第7回 月日を必ず2桁で表示する「ユーザー定義」の表示形式
第6回 「列の幅」と「行の高さ」をcmで指定
第5回 一覧から項目を選んでデータを入力
第4回 「フォントの指定」と「行の高さ」の関係
第3回 データの一括入力と書式指定の繰り返し
第2回 文字数が異なるデータの両端を揃えて配置
第1回 セル範囲を短時間で自由自在に選択する

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