【連載】

わずか5分でスキルアップ! Excel熟達Tips

29 「縦棒」と「折れ線」を組み合わせた複合グラフの作成

29/30

Excelは、「縦棒グラフ」と「折れ線グラフ」を組み合わた複合グラフの作成にも対応している。そこで今回は、2つの縦軸を使った複合グラフの作成手順、ならびに目盛線を見やすく表示する方法について紹介していこう。

複合グラフの作成手順

まずは、今回の例で使用するデータ表とグラフを紹介する。以下の図(左)は、各年の「会員数」と「売上高」の推移をまとめた表となる。この表を基に「縦棒グラフ」を作成すると、図(右)のようなグラフが描画される。

会員数と売上高をまとめた表

左の表を基に作成したグラフ

「会員数」の数値データは「売上高」に比べて極めて小さく、おおよそ1万分の1のスケールにしかならない。このため「会員数」のデータはほとんどグラフに表示されず、その推移を読み取ることが不可能となってしまう。このように、数値が大きくかけ離れているデータを1つのグラフにまとめるときは、「縦棒グラフ」と「折れ線グラフ」を組み合わせた複合グラフを活用するとよい。

順番に手順を解説していこう。まずは、普通に「縦棒グラフ」を作成する。このとき、グラフの形式を2-D形式の中から選択するのが基本だ。3-D形式のグラフは複合グラフに変更できないので注意すること。続いて、いずれかのデータを右クリックし、「系列グラフの種類の変更」を選択する。

右クリックメニューから「系列グラフの種類の変更」を選択

すると、以下の図のような設定画面が表示される。この設定画面では、各系列について「グラフの種類」を個別に指定できる。今回の例では、「会員数」の系列を「マーカー付き折れ線」に変更する設定を行った。

各系列の「グラフの種類」の指定

さらに、右側の縦軸(第2縦軸)で数値を示す系列を指定する。今回の例では「売上高」を右側の縦軸で示すように設定した。

第2縦軸を使用する系列の指定

以上で、複合グラフに変更するための設定は完了。「OK」ボタンをクリックすると、指定した形式にグラフが変更されるのを確認できる。今回の例の場合、

「会員数」の系列 ・・・・ 折れ線グラフ、軸は左側(第1縦軸)
「売上高」の系列 ・・・・ 縦棒グラフ、軸は右側(第2縦軸)

という形でグラフが描画される。

系列ごとに「グラフの種類」と「縦軸」を指定したグラフ

軸ラベルと目盛線の表示

左右に2つの縦軸を配置したグラフを作成するときは、「それぞれの縦軸が何を示しているのか?」を明確に示しておく必要がある。よって、「第1縦軸」と「第2縦軸」の両方に軸ラベルを表示するのが基本となる。この設定は、グラフツールの「デザイン」タブにある「グラフ要素を追加」で指定する。

左右の縦軸に「軸ラベル」を表示する設定

あとは、それぞれの「軸ラベル」に適切な文字を入力し、文字の書式を整えるだけ。なお、今回の例は右側の縦軸(第2軸)の桁数が多すぎるため、第2縦軸の表示単位を「千」に変更している。この操作手順は本連載の27回目で解説したとおり。よくわからない方は合わせて参照しておくとよいだろう。

「軸ラベル」の入力と「表示単位」の変更

目盛間隔のカスタマイズ

ここまでの操作で複合グラフの基本形は完成となる。しかし、グラフをよく見てみると、「第2縦軸のラベル」と「目盛線」が合っていないことに気付くと思う。これは、第1縦軸のみ目盛線が表示されていることが原因だ。第2縦軸にも目盛線を表示するには、「グラフ要素を追加」を操作する必要がある。

第2縦軸の目盛線の表示

第2縦軸にも目盛線を表示したグラフ

すると、今度は左右の目盛線が混在して表示されるようになり、逆にグラフが見にくくなってしまう。このような問題を解消するには、左右の縦軸で「目盛線」が同じ間隔になるように調整してやる必要がある。たとえば、各軸を8等分するように目盛線を描画する場合は、

第1縦軸(左側)・・・・範囲 0~8000、間隔 1000
第2縦軸(右側)・・・・範囲 0~4000万、間隔 500万

と「軸の書式設定」を指定すればよい。

第1縦軸(左側)の書式設定

第2縦軸(左側)の書式設定

すると、左右の縦軸の目盛線がちょうど重なるようになり、見やすいグラフに仕上げられる。

左右の目盛線を重複させたグラフ(8等分)

もちろん、このほかにも色々なパターンが考えられる。「会員数」の推移を大きく見せたい場合は、以下のように各軸を4等分する目盛線を指定し、さらに補助目盛線を描画してもよい。

第1縦軸(左側)・・・・範囲 0~6000、間隔 1500、補助 300
第2縦軸(右側)・・・・範囲 0~4000万、間隔 1000万、補助 200万

左右の目盛線を重複させたグラフ(4等分)

最後に、各系列の色を変更して、目盛線と補助目盛線の書式を整えると、複合グラフが完成する。これらの書式は各自の好みに応じて指定すればよい。書式の指定方法は、本連載の26~27回で紹介したとおりだ。

「系列の色」と「目盛線の書式」を調整したグラフ

以上が、複合グラフを作成するときの操作手順となる。もちろん、系列が3つ以上ある場合も複合グラフを作成することが可能だ。その手順は、「系列グラフの種類の変更」を開き、それぞれの系列について「グラフの種類」と「第1縦軸/第2縦軸」を指定するだけ。基本的な考え方は、今回の例と同じである。気になる方は試してみるとよいだろう。

<お知らせ>
ITソリューション検討Information

マイナビニュースのIT Search+では、ITソリューションの検討に役立つ情報を掲載しています。
ここでは、IT Search+の人気記事ベスト3をご紹介。ぜひ、ビジネスにお役立てください。

29/30

インデックス

連載目次
第30回 グラフシート、近似曲線など、覚えておくと役立つグラフ関連機能
第29回 「縦棒」と「折れ線」を組み合わせた複合グラフの作成
第28回 横軸のカスタマイズと「軸の交点」を変更したグラフ
第27回 グラフの縦軸の書式を詳しく指定する
第26回 グラフを自在に編集するための基本テクニック
第25回 コンボボックスを使って選択肢からデータを入力
第24回 上下ボタンを使って数値を手軽に増減させる
第23回 フォームを使ってカード型データベースのようにExcelを使う
第22回 並べ替えに必須の「ふりがな」を自動入力する
第21回 データバーの書式を自由自在に設定する
第20回 条件付き書式を使いこなす
第19回 数式の利用時に覚えておくと便利な機能
第18回 相対参照と絶対参照を使い分ける
第17回 Webに掲載されているデータの有効活用
第16回 データをグループ化して表示/非表示を自由に切り替える
第15回 集計機能を使った合計の自動計算
第14回 サイズの大きい表を印刷する応用テクニック
第13回 サイズの大きい表の印刷
第12回 “見出し”の固定と画面分割の活用
第11回 VLOOKUP関数の使い方と応用テクニック
第10回 データの前後に「〒」や「様」などの文字を自動付加する
第9回 日付データから年齢や期間を算出する関数DATEDIF
第8回 時刻の表示をカスタマイズする「ユーザー定義」の表示形式
第7回 月日を必ず2桁で表示する「ユーザー定義」の表示形式
第6回 「列の幅」と「行の高さ」をcmで指定
第5回 一覧から項目を選んでデータを入力
第4回 「フォントの指定」と「行の高さ」の関係
第3回 データの一括入力と書式指定の繰り返し
第2回 文字数が異なるデータの両端を揃えて配置
第1回 セル範囲を短時間で自由自在に選択する

もっと見る



人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事