試験の平均を調べる場合には、AVARAGE関数を使用して算出します。しかし、特定の項目に空白値「0」があり平均値を求める場合には、少し工夫して計算する必要があります。

本連載の15回目で、平均を計算するAVARAGE関数 / AVARAGEA関数について説明しました。どちらの関数を使用してもデータ範囲の数値の平均値を求めることができます。2つの関数は、引数の範囲にすべて数字・空白が入っている際の結果には差はないのですが、引数に文字列が格納されている場合に差がでてきます。

AVARAGE関数 / AVARAGEA関数を使用しても結果は同じ

空白のままでは、どちらの関数を使用しても計算結果は同じになってしまいますので、試験の結果が入力されたセルに工夫を行います。空白セルに「=""」と入力します。

空白の文字列を入力

これは、空白のセルは「0」として平均を求めるために、空白のセルに空白の文字列をあらかじめ入力しておくためです。

見た目は空白だが、空白セルを「0」として計算

今回、AVARAGEA関数をした理由は、結果からわかるように、文字列を「0」として平均できるからです。AVARAGE関数では、文字列は計算されないため、工夫しても結果はかわりません。