5教科のテスト結果から偏差値を求めるためには、標準偏差の値を必要とします。標準偏差とは、統計的な対象となる値がその平均からどれだけ広い範囲に分布しているか計量します。指定した数値を母集団の標本とみなし、標本に基づいて母集団の標準偏差の推定値(不偏標準偏差)を求めます。

5教科のテスト結果が入力された成績表

STDEV関数は、標準偏差を求めるための関数で、Excel2007までのバージョンでは、関数の分類[統計]から使用しますが、Excel2010では、関数の分類[互換性]から使用します。

関数の書式

STDEV(数値1,[数値2]...)

数値1:母集団の標本に対応する値を指定

使用例1:偏差値を求める

N1:=STDEV(M4:M24)

5教科のテスト結果の合計から標準僅差が求められた

Excel2010では、STDEV関数をより明確な結果が求められるようにSTDEVA関数とSTDEV.S関数の2つが新たに追加されました。そのため、STDEV関数はExcelの旧バージョンとの互換性維持のために存在していますが、今後のバージョンではサポートされなくなってしまう可能性がありますので、注意が必要です(Excel2013では使用可能)

応用例:偏差値を求める

偏差値は、(合計-平均点)/標準偏差*10+50の式で求められます。

O23:=(M23-$M$24)/$N$1*10+50

式を最終行までコピーします。

それぞれの偏差値が求められた