勤務表で退出時間から残業時間を計算するには、MAX関数を使用します。退出時間から残業開始となる定時を引き算した場合にマイナスになってしまう場合には、残業時間は0、それ以外の場合には、退出時間から定時を引き算して表示します。MAX関数は、関数の分類[統計]から使用します。

MAX関数は、セル範囲の中で最も大きな数値を表示することもできますが、今回のように、引数を複数選択して、その中で最も大きな数値を表示させることも可能です。今回は、残業を行っていない場合の"0"、と退出時間から定時を引き算した値のどちらかが大きいのかを調べ、計算された残業時間を最大値で表示させます。

出勤時間と退出時間、定時が記載された勤務表シート

関数の書式

=MAX(数値1,数値2[,数値3,.....])

引数1:最大値を求める数値を指定

引数2:最大値を求める数値を指定

引数は255個まで指定可能

使用例1:勤務時間から残業時間を計算する

=MAX(0,F4-$G$2)

定時は絶対参照で指定

退出時間から定時(17:00)を引く式を作成する。作成した式をコピーして使用することを考慮して、定時の[G2]セルは絶対参照で指定する。式を最終行までコピーする。

残業していない場合には、"0"と表示