【連載】
暦の上では立秋を過ぎたものの残暑厳しい折、そろそろエアコンの風に辟易としてくる。 夏を涼しく過ごす和の知恵、後編は”おうちタイム”の暑さを和らげエアコンなしで過ごすための5つの技を紹介しよう。
お話を伺った方*着付師 遠藤蚕乙(てつ)氏
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1946年(昭和21年)青森県八戸市生まれ。伝統的な生活文化の残る集落で幼少期を過ごす。20代で上京後、着付師に。春夏秋冬を着物で過ごし、故郷で受け継いだ暮らしを営みつつ、都内各所の着付け教室で講師を務める。
前々回紹介した藁草履と同じ原理で涼しさを呼ぶのが夏ゴザやイグサシーツだ。汗を吸い取る効果に加え、体と敷き布団の間に挟むことで薄い空気層ができ、寝ている間に体に触れる空気が自然循環する。竹で編んだ枕などと組み合わせて寝間を快適に。
綿や麻を荒く薄手に織った布地や、絹を夏用に織った絽や紗は、夏の着物に使われる通気性のよい素材。これらを使ったカバーを使うと、座布団やクッションの表面がさらっとして心地よい。
家のドアというドア、そしてカーテンを開け放し、藁や竹で編んだ簾(すだれ)や暖簾(のれん)、つい立てで代用しよう。視線と陽射しは遮りつつ、風を通してくれるスグレモノだ。
玄関先やベランダに打ち水を。水が蒸発して小さな上昇気流ができ、空気が薄くなったところに空気が流れ込むことで風が生まれる。これを蒸散作用といい、植物にも同じ力がある。打ち水はあくまでも朝と夕方に行うこと。日中は"焼け石に水"だという。
ゴムで体を締め付けるパンツは、風通しと代謝の大敵。せめて家でくつろぐ時は、腰紐をゆるく結んで布をくぐらせるだけのふんどしで過ごしてみよう。なんともいえない開放感が味わえるはずだ。わざわざふんどしを買うのも……という方は、ひもと風呂敷やタオルで代用できるとのこと。まず、ひもを腰まわり巻いてゆるく結ぶ。次に、風呂敷かタオルを両足の間に通す。そして、両端をひもの内側からくぐらせて外側に出すだけと、カンタンだ。
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