今回はダイソンからワンちゃんのために新しく発売された「ダイソン ペットグルーミングツール(dyson groom)」を紹介

ワンちゃんの抜け毛天国からの脱出…を目指す

犬を飼っている方にはすぐ理解してもらえると思うが、彼らの「抜け毛」にはとても悩まされる。ワンちゃんときたら抜け毛の量が多い上にいつでもどこでもブルブルをして、そこら中にまき散らしてくれるからだ。ちょっと油断すると部屋の隅にはモッコリと毛の固まりが…私の家は、床、机、ベット、エアコン、扇風機など至るところが毛だらけだ。

毛むくじゃらのペットを飼っている以上、掃除がたいへんなのは仕方がない。嫌なら飼わなければいいだけの話だ。私には犬を飼わないという選択肢はないので、できるだけ掃除が楽になる工夫が必要になる。しかし、専業主婦というわけでもないので、掃除機を隅々まで毎日かける時間は取れない。週末まではある程度の抜け毛と一緒に過ごすことになる。だが、愛犬の抜け毛とはいえ、さすがに食事の中に入ったりするとちょっと憂鬱な気分になる。

そこで抜け毛対策として最初に考えたのが、空気清浄機の導入。空気中を漂っている間に毛を集めてしまえば、床に溜まる量が減るので掃除そのものは楽になるはずだ。実際に設置してみると床に積もる抜け毛は明らかに減った。しかし、抜け毛の量が多すぎるのか、期待していた状態にはほど遠かった。

扇風機も一夏使用するとこのように毛とホコリで見るも無惨な状態に…

次に考えたのがお風呂。ブルブルした時にかなり毛が散乱するので、シャンプーする際にできるだけ抜け毛を減らしてしまえばいいのではという発想だ。湯船にドボンと入れて泳がせてみると細かい毛がたくさん取れた。なかなかよい方法だが、人間と違って毎日お風呂に入れるというわけにもいかないので、週の半ばにはいい感じで抜け毛が散らばりだしてしまう。

うーん、もっと手軽に毎日できる方法はないのか? やはり基本にかえってグルーミングをするしかない。つまり、ブラシを使って地道に抜け毛を取るの作業だ。グルーミングは、平日に簡単にできるだけでなく、皮膚病を予防したりと犬の健康にもよいらしいので一石二鳥だが、ブラシに絡んだ毛をこまめに取ってゴミ箱に入れるという作業を延々と繰り返さなくてはならず、ついつい疎かになってしまう。なかなか、よい方法ってないものだ。

悶々と悩み続けていたある日、なんとダイソンからグルーミング用のツールが発売になった。ダイソンと言えば、「吸引力の変わらないただひとつの掃除機」のCMで有名なサイクロンタイプの掃除機のメーカーだ。私も紆余曲折あってダイソンの掃除機を現在愛用しているが、10月1日に「ダイソン ペットグルーミングツール(dyson groom)」なるものが発売された。わかりやすく表現すると「サイクロン掃除機の先端にブラシを付けて、抜け毛を取りながら吸い込むことができるオプション」である。掃除機に付けて使うグルーミングブラシは昔からあるが、ダイソンが作るとどんな製品になるのだろう?

これが「ペットグルーミングツール(dyson groom)」。箱の中身はブラシ本体とアダプタが入っている。価格はダイソン オンラインストアで7350円

ということで製品に対する興味も含めてさっそく注文することにした。犬種はミディアムからロングコートに適しており、対応している掃除機は、ハンディタイプやスティックタイプ、一部のキャニスタータイプを除くダイソンのサイクロン掃除機だ。私が所有しているキャニスタータイプのDC12とDC26は非対応機種には入っていなかったので問題はなさそうだ。

価格はダイソン オンラインストアで7350円。ブラシとしてはちょっと高価だ。ちなみにペットグルーミングツールと延長ホースを同梱した「カーボンファイバーDC26モーターヘッド ペットケア」モデル(9万4800円)も11月から発売されるという。もちろん、グルーミングツールが装着可能なダイソン掃除機のユーザーには必要ないが、本体ごと新しく購入する方は検討してもいいかもしれない。DC26 モーターヘッド コンプリート+ペットグルーミングツール+延長ホースをバラバラで購入すると計9万9775円になるので、別々に購入するよりも約5000円お得になるからだ。

延長ホースを忘れずに購入しよう…必ずね

届いた「ペットグルーミングツール」はシンプルな箱に本体とアダプタが入っている。このアダプタは、DC03、04、07、14、18に装着する際に使用するようだが、私の場合はDC12と26なので、使うことはなさそうだ(掃除機を2台も所有している理由はいずれまた)。

まず、DC26に装着。伸縮式パイプを外した口に差し込むとカチッと音がしていい感じではまった。掃除機のハンドルもちょうとよい位置で作業がしやすい。次に古いほうのDC12に装着。こちらはDC26のようなロック機能はなく、手で少しねじりならが差し込むのだが、DC12は、伸縮式パイプ部分の取り外しができないため、グルーミングツールはパイプに直付けになるため巨大な孫の手のような状態になってしまう。うーん、これではブラッシングは不可能だ。まいったなあ。

どう考えてもDC12にグルーミングツールを装着するには延長ホースが必須である。オンラインストアを見ると「延長ホース」は2625円。あれ? でも肝心のDC12には非対応となっている? なんでだろう? まいいか。どちらにしても延長ホースはDC26でも便利に使えそうなので追加で購入。ブラシ本体と同時に注文しておけばよかった…グルーミングツールを購入する方はDC12にしろDC26にしろ、一緒に注文することを強くオススメします。

DC26は、伸縮式パイプを外してブラシ本体をカチッと音がするまで挿入するだけ。掃除機本体のハンドルで快適にグルーミング作業ができる

過去に発売されたDC01、16、21モーターヘッドなどはグルーミングツール非対応だが、DC03、04、07、14、18は、付属のアダプタを使えば装着できる

DC12はそのまま取り付けることはできるが、伸縮式パイプとハンドルが一体型のため、延長ホースを使用しないと巨大な孫の手のようになってしまうので注意しよう

グルーミングツールは、親指でトリガーを押すとブラシが出てくる仕組になっていて、これによってブラシの長さを調節できる。また、このトリガーを押しながらブラッシングすることでブラシの根元あたりからワンちゃんの皮膚の角質を吸い込むことができるそうだ。従来の単純にブラシが先端に付いているだけの製品とは大きく異なり、ダイソンの工夫や仕組がめいっぱい盛り込まれている。

トリガーを押すことによってブラシが飛び出してくると同時に根元に吸い込み口が現れる。ブラッシング中にこの吸い込み口で角質などを吸引する

ブラシの種類はスリッカーと呼ばれる針金のようなタイプで、絡まった毛をまっすぐにしたり、抜け毛が取りやすい構造のものだ。ただし、あまりギュッと体に当てると皮膚を傷つけてしまうことがあるので飼っている犬に合わせてブラシの長さを調節する必要がある。ゴールデンレトリバーのような毛の長い大型犬はあまり問題ないが、ロングでも小型犬は毛の量が少ないので注意が必要である。私の場合、ミニチュアダックスフンドなので若干短めにして使ったほうがよさそうである。

正面にはブラシが飛び出してくるスリットと中央に大きな吸い込み口が備わっている。実際にどのように動くかは動画で確認してほしい

では次回、実際にこのブラシを使ってグルーミングした様子をレポートしたい。ただ、購入する時にはすっかりと忘れていたのだが、うちのワンちゃんは「掃除機」が大嫌いである。いや、嫌いなんてもんじゃなく、間違いなく「敵」だと思っている。さてさて、おとなしくブラッシングさせてくれるのだろうか?