本稿は、大日本印刷 C&I事業部がスマートフォンを活用した販促を実施、または検討する企業の皆さまに提供しているオリジナル情報ペーパー「SPトレンド通信」を転載したものです。

生活者は、販促アプリをどのように利用しているのでしょうか?

トレンド通信第4回と5回は、DNPが2015年7月に実施した、販促アプリに関する定量調査と定性調査の結果を元に、生活者の販促アプリ利用の実態に迫ります。

ヘビーユーザーが多いスーパー、ライトユーザーが多いレストラン

定量調査では、調査時(2015年7月)にリリースされている販促アプリのうち、スーパーマーケット公式アプリ(以下、スーパーアプリ「A」)、ドラッグストア公式アプリ(以下、ドラッグストアアプリ「B」)、レストランチェーン公式アプリ(以下、レストランアプリ「C」)の現在の利用者に、利用頻度や機能、アプリの評価などについて質問を行いました。まずは利用頻度を見てみましょう。

販促アプリ利用頻度 (提供 : 大日本印刷)

スマートフォンアプリを利用したことのある生活者のうち、上記3アプリの「週に1回以上利用」は全体で約4.6%、「週に1回以下の利用」まで含めると、13.5%となっています。アプリ別で見ると、スーパーアプリ「A」は「週に1回以上利用」が6.5%と高く、レストランアプリ「C」は「週に1回以下の利用」が11.1%と高くなっています。

これにより、スーパーアプリ「A」はヘビーユーザーが多く、レストランアプリ「C」はライトユーザーが多い特徴があると言えそうです。ドラッグストアアプリ「B」は3アプリの中では、やや利用頻度の低いアプリとなっています。

よく利用されている「クーポン」機能

続いて、それぞれのアプリユーザーがどの機能やコンテンツを利用しているのかを、アプリ別に1位~5位で表示したものが下の図です。

販促アプリ利用機能&コンテンツの順位 (提供 : 大日本印刷)

「クーポン」はどのアプリでもよく使われていることが分かります。次いで「チェックイン」や「ネットスーパー」「店舗検索」が、2つのアプリで挙げられました。これらの機能が、業態に関わらず販促アプリで使われている機能と言えそうです。ただし一般的に「ネットスーパー」はアプリの機能ではなく、WebViewなどでアプリからWebサイトへリンクを貼り、見せているものがほとんどです。

開いてまず見たい、「クーポン」と「ランキング」

次に、定性調査の結果から生活者の生の声をご紹介します。本稿では、来店前の販促アプリの利用実態について紐解いていきたいと思います。

生活者が販促アプリを見るタイミングは、自宅や通勤電車など自分の生活パターンの中で"ちょっと暇な時間ができると分かっている時"、または"プッシュ通知で自分向きの情報が来たと思った時"です。

販促アプリを開き、多くの人が真っ先にチェックしているのが「クーポン」です。「定期的にもらえる」「アプリ限定クーポンで、さらにお得になる」など、すぐに使えるクーポンがあることが評価される一方、「少ない、使える期間が短い」「タイミングが悪いのか、クーポンがいつもない」など、クーポンでお得に買い物をしたいという期待を持ってアプリを開いたのに叶わなかった、という意見も挙げられています。

クーポンは、アプリを利用し続けたいと思う一番のモチベーションになっていますので、生活者に「クーポンがいつもない」と思われないよう、定期配信や誕生日にあわせた配信の機能を活用したいものです。

他によく使う機能として挙げられたのが「オススメ商品情報」や「商品ランキング」です。

「お店がいつも混んでいてじっくり選べないから、アプリで事前に選びたい」「お店には商品が沢山ありすぎるから、商品ランキングを参考にしている」など、機能や売上金額を軸に企業が編集した商品紹介を参考にしている、という意見が挙がっています。アプリTOPにある「季節のオススメ情報」の写真で、季節商品の販売開始を知り、購入を喚起されたという生活者もいました。

「ネットチラシ」は新聞を講読していない販促アプリ利用者にとって、"生活に欠かせない"販促アプリの機能となっているようです。スマートフォンの画面サイズが限られるため「スムーズに拡大や縮小ができるチラシ」「表面と裏面が1枚の画像で並んでいるチラシ」などが見やすいネットチラシの特長として挙げられました。また、チラシのチェックするポイントは、写真・商品名・値段・容量・セール期間などで、比較的小さな文字の産地や商品説明文を見ている生活者は少数でした。

「ネットスーパー」は"ネット通販をしていない"生活者の間で、商品情報収集兼、お買物メモとして活用されている傾向が見られました。事前にネットスーパーの商品写真や説明をよく見て、お店で買いたいものを選び、お気に入り登録をしたり買い物カゴに入れておく……生活者のかしこい販促アプリ活用方法だと思いませんか?

情報の詰めこみすぎに注意! そのバナー、見られていないかも…!

最後に、一般的なアプリのTOP画面(下の図)を例に、生活者に見てもらえるアプリのデザインについて、整理をしたいと思います。

TOP画面の見られ方 (提供 : 大日本印刷)

ヘッダーやフッターに細めのバナーを置き(図内 : 1)、最新情報を載せるデザインがよく見られますが、生活者からは「目に入らない」「他社のゲームアプリなどの広告バナーだと思って無視した」という意見が挙げられました。画面の幅と同じサイズの画像(図内 : 2)や、正方形に近い画像(図内 : 3)についてはよく見られていて、生活者の「オススメ情報を素早くチェックしたい」要望によく答えているようです。

また、(図内 : 2)で、自動で複数の画像をスライドさせるアプリがありますが「静止時間が短く、見終わる前にスライドしてしまう」という意見が挙げられました。スライドのタイミングを長くしたり、画像内の情報量を制限し、目で追えるように余裕を持たせることが、アプリの利便性向上のポイントと言えそうです。

当レポートは、「スマートフォンアプリ利用に関する定量調査 (全国20歳以上の男女1700名対象、実施 : 2015年2月)」、「販促アプリ利用に関する定性調査 (首都圏20~40代女性12名対象、実施 : 2015年2月)」の分析結果をもとにしています。

本稿は、大日本印刷 C&I事業部が、スマートフォンを活用した販促を検討したい企業様向けに制作したオリジナル情報ペーパー『SPトレンド通信』を転載したものです。

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