ビニール袋をネコと間違えて追いかけるというドジッ子みたいなことを度々してしまうんですが、ビニール袋ですら逃げていきます。まずりんです。さて、「デザイナー哀の劇場」、第8回はクライアント様からのフィードバックに関するエトセトラです。

哀ちゃんも苦戦していますが、複数の代理店が間に挟まっている場合など、確認をする人の数が多いと当然フィードバックの数も多くなります。私も過去に経験しましたが、1本の案件に関する電話が延々と入ってくるためその案件につきっきりになってしまい、夜になって電話が鳴り止んでからようやく他の案件をやり始めるということがありました。通常、そういった複数の会社が絡む案件は最初にスケジュールが支給され、フィードバックの日にちや修正出しの日にちが決められているんですが、多くの場合途中から無視されます。

「最初から決定権のある人が全部見てくれたらいいのになあ…」とも思いますが、決定権のある方に固まってないフワフワのデザインから見ていただくなど、まず不可能です。ある程度固まったデザインじゃないとご覧になっていただけません…。この辺りは第5回でもちょっと触れたところですね。ただ、せめてデザインの大きな方向性だけでも最初にご確認いただけると、本当に嬉しいですけどね…。でもまあ、しょうがないですね…。

ちなみに、おひとりなのに無限に赤字を入れてくる方もいらっしゃいます。赤字が入る→修正して出す→別の部分に赤字が入る→修正して出す→また別の部分に赤字が入る…を延々1日繰り返していました。夜になるとその方はご帰宅されるんですが、その後も自宅やレストランからケータイで電話をかけてきてました…。最終的に「修正して出すのは1日1回、夜になってから」と決めて対応していましたね…。

しかし、今私も他のデザイナーの方とやりとりさせていただいているんですが、自分もこういう風に何回も赤字を入れているのではないか…と不安になります。全部見たはずなのに、後から「あっ、ここもだ!」って気付くんですよね…。人の事言えないです…すみません…。

まずりん
デザイナー/マンガ家/イラストレーター。モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト「モアイ」(講談社)で「独身OLのすべて」を隔週連載中。「オモコロ」でも不定期でマンガを寄稿している。2014年3月下旬には「独身OLのすべて」が単行本として発売される予定。

※この漫画はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには一切関係ありません。