節約しつつ、でも肉をいっぱい食べたい。しかもかたまり肉のような食べ応えもほしい……。そんな悩める人々の救世主となるのが、この連載で紹介する「豚こまボール」。豚こま切れ肉を溶き卵や小麦粉などと一緒に混ぜてボール上にし、揚げたものだ。今回から5回連載で、料理研究家・橋本加名子先生考案の豚こまボール料理を紹介していく。

まずは、すべての料理の基本となる「豚こまボール」のつくり方から。

基本の豚こまボール(基本量)

豚こま切れ肉 200g / 塩 小さじ1/4 / 溶き卵 1/2個分 / 小麦粉 大さじ2 / サラダ油 適量

つくり方

1.豚こま切れ肉をボウルに入れ、塩、溶き卵、小麦粉の順にもみ込み、一口大に丸める。

2.フライパンに深さ1㎝程度までサラダ油を入れて火にかけ、低温のうちに1を入れる。色が白く変わったら、ひっくり返し、中温に温度を上げて、こんがりと色づく程度まで揚げ焼きする。

今回は、基本の豚こまボールを使った「スイートチリマヨ」をご紹介。マヨネーズのまったりとしたコクとスイートチリソースのピリ辛感が好相性。適度な甘さもあって、いくらでもごはんが食べられてしまう魔法のおかずに仕上がっている。

「豚こまボールのスイートチリマヨ」

材料(2人分)

基本の豚こまボール 基本量(豚肉200g分)

スイートチリソース 大さじ2 / マヨネーズ 大さじ2 / レタス 適量

つくり方

1.スイートチリソースとマヨネーズをよく混ぜ合わせて、豚こまボールに絡める。

2.器にレタスの千切り、1を盛り付けたら完成。



撮影: 福田栄美子

著者プロフィール

橋本加名子
料理研究家、フードコーディネーター、飲食プロデューサー
懐石料理教授の母の影響で、幼いころから「食」に興味を持つ。米国留学中にタイ、ベトナム料理と出会い、香港出身のホストマザーからは広東料理を学ぶ。
帰国後商社勤務をしながら、都内レストランにてタイ、ベトナム、ラオス料理、実母より近茶流懐石料理を学ぶ。その後、タイ・バンコクへ渡り、イギリス系商社に勤務しながらタイ宮廷料理、タイ家庭料理、タイ伝統菓子、フルーツ&ベジタブルカービングを学び、ベトナム等近隣諸国を食べ歩く。
その後独立し、ジャンルにとらわれない家庭料理を各種媒体にて提案、レシピ開発や料理教室講師、商品開発などを行っている。
※オフィシャルサイト「おいしいスプーン