無料から有料へアップグレードも可能

通勤に電車を使っている人や日常的に電車移動をしながら仕事している人はもちろん、出張等で普段利用しない路線を使うことがある人いとって必須ツールともいえるのが、乗換え案内アプリだ。PCでブラウザから検索した上で結果をメール等でスマートフォンに送付することもできるが、それでは即時性がない。

出先から別の所へ移動することになった時や、天候や事故でダイヤが乱れた時など、即座に対応するためにはやはりスマートフォンにアプリが入っていて欲しいところだ。

定番だけに無料で利用できるアプリは数多くある。その中でナビタイムの「乗換NAVITAME」は比較的高機能で、有料版へのアップグレードで機能追加ができるのが魅力のアプリだ。

「乗換NAVITAIME」

かゆい所に手の届く乗換え検索

基本の乗換え検索は、出発駅と到着駅、時刻等を指定して実施する。駅名の入力は途中までで候補が表示されたり、過去に検索した入力履歴がリスト表示されたりと省力化されている。入力履歴は出発駅と到着駅で入力したものが1つのリストになっており、1件ずつ消去も可能だ。

時間の指定は、出発・到着時刻のほかに、始発と終電の検索ができる。日付と時刻入力は「+」、「-」ボタンでタップするだけで調整できるほか、5分ごとに時刻を送るボタンもついており、基本的に文字入力をする必要はない。

検索結果のルート表示順指定は、時刻順、価格順、乗換え回数順といった一般的なもののほかに、CO2が少ない順というのもある。エレベーターやエスカレーターを利用して乗換え可能であることを優先する方法もあるから、体調が悪い時や荷物が多い時にも利用しやすい。

検索結果は、最大4件表示される。ルートは左右フリックで表示切り替え可能だ。乗換え時に便利な車両位置もわかり、1本前・1本後の検索も1タップで表示できる。

駅名入力は履歴と補助機能で快適

時刻設定もタップのみで手軽に行える

ルートは「エレベータ優先」などユニークなものもある

「1本前」と「1本後」がすぐに表示できる

検索結果の保存と履歴で省力化

アプリで検索すると、現時点の情報を見るのは簡単だが、明日のために事前に検索しておく、というような使い方がしづらいこともある。画面を一度閉じて別のアプリを使っているうちに検索画面がリセットされてしまったりするからだ。

そういうことがないように、少し先の予定を検索しておきたい時などにはブックマーク機能が用意されている。検索結果が表示された状態で右上の「☆」をタップするだけでブックマークされ、リストに保存可能だ。画面メモとは違って検索結果の丸ごと保存であるため、異なるルートを左右フリックで切替表示したり「1本前」ボタンを利用することもできる。

また、直近5件までの検索結果は履歴として保存されている。これ以上の件数を保存しておきたいならば、有料版へアップグレードすることで対応可能だ。

履歴やブックマークの左下には再検索ボタンがあるため、これを利用して日時指定だけしなおせば同じ設定の最新情報が得られる。よく利用する行き先への検索結果などがリストから選べるようにしておけばかなり快適になる。

「ブックマーク」では任意の検索結果を保存できる

「ルート履歴」には無料版だと5件まで直近の検索結果が保存される

運行情報と混雑レポートで快適に移動

検索したルートに遅延や運休が発生している場合には、警告が表示される。無料版の場合は上部に「鉄道運行情報があります」と表示された上で、ルート表示内の実際に問題が発生している部分にも運行情報を表示するためのボタンがある。

運行情報そのものは、検索結果のリンクからだけではなくメインメニューから表示も可能だ。地域を選択した後で路線を指定すると、遅延状況とともにユーザーによる混雑レポートも確認できる。さらに天候情報があれば「警報/注意報発令中」と表示された部分から詳細が確認可能だ。

有料版では障害発生区間を避けた迂回ルートの検索も可能だ。また運行情報も文字表示ではなく、路線図で表示してくれる。

検索したルートに問題がある時は大きく赤文字で警告が表示される

具体的にどこに問題があるのかも確認可能だ

ダイヤ乱れの理由や現在の状況、混雑状況などが確認できる

時刻表や路線図も確認可能

このほかに「時刻表」機能と「路線図」機能も搭載している。「時刻表」機能は、指定した駅の指定した運行方向の、今現在から後に発着する時刻表が表示される。駅は入力して指定するだけでなく、現在地から近い駅のリストから指定することもできるから、この後乗れる電車がいつ来るのかをすぐに確認できるのがうれしい。

「路線図」は東京地下鉄路線図、首都圏路線図、関西路線図、名古屋路線図が表示できる。よく駅で配布されている路線図と似た見た目だから、わかりやすい。路線図は地域ごとに別データになっており、初回利用時にはダウンロードが必要だ。いざという時に慌てないために、自分が利用するエリアのデータはあらかじめ落としておくとよいだろう。

「時刻表」は検索時点から後の発着が即座に見られる

「路線図」はピンチイン・ピンチアウトで大きさを調整、スライドしながら閲覧できる

「NAVITIME」
利用料金:無料(有料版もあり)
制作者:NAVITIME JAPAN CO., LTD.