1年で結婚するために～酒井冬雪の恋愛相談(109) Vol.108 結婚したいと思わない女性の心理って?

Vol.108 結婚したいと思わない女性の心理って?

はじめまして。私は35歳になる会社員(男)です。付き合って1週間で彼女に結婚したい旨を伝えたら「今、結婚したいと思わないしできる状況にない」と言われてしまいました。彼女は現在、転職したばかりで仕事が大変忙しいのとご両親の世話もしており、結婚して自分の状況がさらに大変になることが嫌だといいます。

いつなら考えられる? と聞いたのですが「仕事が落ち着いてだから3年ぐらいかな」といいます。ちなみに彼女は25歳です。3年後でも28歳、まだまだ若いですが自分は40歳近くになってしまいます。

結婚は焦るものではないと思うのですが、周囲もみな結婚しており、両親にも結婚はまだかと言われます。彼女はすばらしい女性で、是非結婚したいと思うのですが、自分ばかりそう思っても仕方なく……。

待つ気持ちはありますが、逆に自分と結婚したくないからそういうことを言うのではないかという疑心暗鬼もあります。

頭がまとまらなく、大変申し訳ありません。

こういう時の女性の気持ちはいかがなものなのでしょう。

(35歳・男性・会社員)

目に見えないプレッシャーがネックに。彼女の強力な味方になってあげることが重要です

彼女としては「転職したばかりで仕事がとても忙しいこと。両親の世話もしていて、結婚したら自分の状況がさらに大変になることがイヤ」なんですよね。

ということは、彼女は…、

結婚すると、さらにあなたの世話までしなくてはならない。さらには、あなたの親御さんの世話もついてくる可能性もある。その上、子どもが産まれたら子どもの世話もしなくてはならないかも。と考えているかもしれません。

今のままでいても、転職したばかりで仕事に気を抜けない上に、自分の親御さんの面倒をみているのに…です。私も自分の親が、母は母で、父は父でそれぞれ手のかかるタイプなので、どちらかというと、子が親を精神的にも物理的にも面倒をみているほうだと思います(自分の周囲の友人たちと比較してみても)。

ですから、彼女のプレッシャーや苦労は想像がつきます。

あなたが彼女の立場だったらどうでしょう? 自分の仕事は忙しくて、その上両親の世話もして、さらには夫の世話をして夫の家族にも気を遣わなくてはいけない。

仕事が忙しいだけでなく、自分＋夫(1)＋両親(2)＋夫の両親(2)＋もしかしたら子どもの面倒をみなくてはいけないかも、という状況が続くのです。

たったひとりの女性が、何人の面倒をみればいいのでしょう。すごすぎます。

もし、彼女がそんな目に見えないプレッシャーを感じているのでしたら、まずはそこを取り除かないと、結婚を考えるわけにはいかないはずです。

たぶん、あなたの彼女が察しているとおり、結婚生活はいいことばかりではありません。お互いの親が病気になったり、何かしらのトラブルが発生することもあります。

ひとりでは背負いきれないようなつらい状況に立ったとき、ふたりだったら乗り越えられる。相手は、自分を助けてくれると、信頼できる。そういう関係でないと、結婚生活をつづけることはむずかしいと思います。

実際に、私の友人は、親御さんが借金を作ってしまい、自分も返済に協力すると親に約束したことを彼氏に話したら、

「結婚しよう。そうしたらオレも一緒に返済できる。一人より二人のほうが早く解決できるよ」

とプロポーズされました。

また、知人(女性)は、車で1時間ほど離れた実家に住むお父さんが、深夜病気で倒れた聞き、あわてて泣きながら彼に電話をしたら、すぐさま車でかけつけて病院まで連れていってくれたそうです。

お父さんはしばらく入院することになりましたが、彼氏はイヤな顔ひとつせず、いつも病院まで送り迎えをしてくれて、退院が決まったときに、

「これからもし、またこういうことがあったときのために、便利だからオレと結婚したほうがいいと思うよ」

と彼女にプロポーズしたのだそうです。

もし、あなたの中に、忙しくてたいへんな彼女をサポートしてあげたい、自分にならサポートができる! という気持ちがあるのでしたら、言葉ではなく行動でそこをアピールしていけば、彼女も結婚に気持ちが傾くのではないかなと思います。

ただ、周囲はほとんど結婚していて、両親からも「結婚はまだか?」と言われるし、彼女はすばらしい女性だから、結婚したい…というのでしたら、彼女に結婚をプッシュしても、あまり説得力はないような気がします。きついことを言っていますが、あなたの彼女は責任感の強い、まじめな女性だと思いますので、だからこそ、すべてを自分一人で引き受けてしまいそうで心配なのです。

彼女がどういう心理でいるかということより、彼女の置かれている状況を見てあげて、彼女を慮ってほしいです。

あなたが、彼女を助けてあげられる男性、彼女の強力な味方であることを祈っています。