Vol.21 共働き希望の理系女子ですが、専業主婦を望む男性ばかり寄ってきます。


こんにちは、私は27歳になる理系女子です。 彼氏が最近できました。

結婚の話もちらほらします。でもそのたびに「結婚したら家に入ってほしいな」 とか専業主婦の母親の話をするので、ちょっとブルーです。

私は結婚しても家に入りたくないです。子供を産んでも仕事をしたいんです。 でも、今の彼氏もそうですし、今まで付き合った彼氏はみな、結婚したら 家庭に入れというタイプです。私は古風なタイプに一見見えるので、 男性も亭主関白になりそうな男性が寄ってくる傾向にあります。

でも、将来の夢は共働きなので、こういう男性を選んでばかりじゃダメだと 思うのですが、付き合う相手を選べるほど恵まれてはいないので……。

アドバイスいただければ幸いです!

(27歳・女性・会社員)


男性の考え方をあたためさせるのも、女性の役目。まずは自分の気持ちを打ち明けて


よく、知り合った男の子のことを「つまらない」「思っていたよりおもしろくない」と言う女の子がいます。

しかし、おもしろい男子なんて、本当にとっても少ないのです。

ですから、おもしろくない男の子をいじったり、育てたりして、おもしろくて味のある男にするのは女性(彼女、妻)の役目であるともいえます。

そして、あなたの彼氏のように「結婚したら家に入ってほしい」という男性の考え方をあらためさせるのも、女性であるあなたの役目かもしれません。

そもそも、現在社会で働いている人ならば、自分の仕事(会社)はなくならない、自分の収入は今後ずっと右肩上がりである……なんて、誰もそんなこと信じていないはずです。

もちろん、心の片隅ではそう思いたい気持ちが3割くらいあったとしても、別の心の片隅では予備プランを立てておくことも必要ではないかと私は思います。

彼のお母様の世代までは、なんとか夫も60才まで勤め上げることができたでしょうし、女性が働ける場所や保育所も少なく、専業主婦になる以外の選択肢を取る勇気とガッツのある女性は少なかったかもしれません。

しかし、親世代とあなたたちとでは、社会情勢、経済状況がまったく違ってきています。 また、社会や世の中の状況がどうであれ、あなたが学んできたことやあなたの能力を生かすためでけに、働くことは必要である……ともいえます。

ですから、ぜひ彼に、自分の気持ちを話してみてほしい。アタマごなしに、

「専業主婦の私と子どもを一生養っていけるだけの甲斐性があるの?」

と聞くのは失礼なので(個人的には聞いてみたい部分もありますが)、

「じゃあ、逆に専業主夫になることは考えたことある?」とか「もし、自分が専業主夫になるとしたら、一日中、家で何をするの?」とか聞いてみるといいと思います。それから、自分が仕事をつづけたい気持ちについて、彼に話してみてください。

四年生大学を卒業した女性が、企業で働きつづける平均年数はやっと8年を超えたばかりです。とはいえ、結婚して子どもができてから、アルバイトやパート、派遣というかたちで再就職する女性は増え続けています。

しかも、再就職したとき、働いていなかったブランクのせいで賃金が大幅に下がったり、やりたい仕事を選べなかったりする女性がほとんどなのです。一時の感情や、彼の要望を聞き入れたせいで、自分の大切にしているもの(仕事や生きがい)を失ったら、きっと後悔するはずです。女性の労働問題などについて書いてある本を探してきて、彼に、

「これ、おもしろいし、仕事にも役立つから読んでみて」

とすすめてみるのもいいと思います。

結婚は、お互いが幸せになれること、譲り合い折り合いをつけていくことが必要不可欠です。一方の希望を聞き入れたせいで、自分の一生に後悔するようなことがあっては、ふたりとも幸せになれません。

仕事が好きで、それに対して真摯に取り組みたい意識は、女性も男性も変わりませんし、親世代のように「腰掛けOL」がゆるされるほど、今の会社社会は甘くないということを彼だってわかっているはずです。

そういったことを、自分の気持ちとあわせて、できるだけやさしくオブラートに包んで、少しずつ話してみましょう。

もしかすると、彼は自分のお母さんをみて「専業主婦がいい」と思っているけれど、当の本人のお母さんは、

「これからの女性は仕事を持たないとね」と考えているかもしれません。そういう点にもさぐりをいれてみてほしいものです。

がんばって、自分の気持ちを彼にしっかり伝えてくださいね。

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