Vol.8 バレンタイン前の失恋。次のチャンスを逃さない方法を教えてください


酒井先生、こんにちは

今年もバレンタインの季節ですが、義理チョコしかおそらくもらえないであろう32歳男性です。逆チョコなども話題になっていますが、職場で気になる女性には会話の糸口すらないのに、ましてやチョコなんて……といった感じです。

彼女は結婚できたらなぁと思う理想の女性(料理が得意・女性友達が多い・趣味がおそらく一緒)なのですが、高嶺の花といった存在。僕は口下手なので、話術巧みなライバルたちには太刀打ちできず、職場の飲み会でも大体上司と話しているのがオチでした。

そんなことをしているうちに、最近その彼女に彼氏ができたようなのです。それも同じ職場の。僕より1つ下の後輩で、女性陣には「かわいい」といわれるタイプです。結構ショックで、同僚から「最近、元気ないんじゃない?」といわれる始末です。

次に行こうと思うのですが、失恋のショックと「彼女以上の人が見つかるのか」「彼女と比べてしまうんじゃないか」という不安からなかなか抜け出せません。あの時、もっと積極的になっていたら……と、気づくと自分を責めています(積極的にいったとしても結末は変わらなかったかもしれませんが)。こうやって独り朽ち果てていくのか……と結構ブルーです。

まったく動けないタイプの自分が今後、同じようなことがあった時、チャンスを逃さない方法などありましたら教えてください。漠然としていてすみませんがよろしくお願いいたします。

それとバレンタインなので、何か今からでもできること(ホワイトデーに向けてでも構いません)ありましたらご指南ください。

(32歳・男性・会社員)


高嶺の花と思った時点で恋はうまくいかないもの。気になる女性には気楽な感じでポッと渡すプレゼントが吉


高嶺の花だなぁと思えるような女性は、えてして、彼女と自分の違いなんて気にしないノーテンキな男子がかっさらっていくものです。

好きな相手を高嶺の花……という目で見てしまう時点で、高嶺の花との恋愛はうまくいきません。高嶺の花のことは「美人だけど、突っ込みどころ満載でかわいい」「才女だけど、がんばりすぎてるところが時々痛くてかわいい」くらいな気持ちで愛さないといけないのです。きっと、あなたの後輩は彼女がきれいで人気者ということより、彼女の欠点や弱い部分こそを愛せる男性だったのだと思います。

それはさておき、口下手でまったく動けないタイプのあなたが、彼女のように友だちが多い人気者の女性と恋愛して、本当に幸せになれたのでしょうか? 私は、内向的でインドア派で友だちも少ないので、若い頃は友だちの多い、体育会系の元気な男子ばかりを好きになっていました(人間、自分にないものを求めてしまうらしいです)。ところが、デートというと、大人数でワイワイガヤガヤ集まったり、彼の友だちだけでなく友だちの彼女たちとも仲良くしなくてはならない。彼の家にいても、いつもひっきりないし同じスポーツチームの先輩や後輩がいれかわりたちかわりやってくる。今にして思えば、人見知りな私には、ある種のゴーモンだったかもしれません。

もし、これから結婚したい、彼女を忘れて次に行きたい……と思うのでしたら、相手の女性がパーフェクトであるとか相手と趣味が合う、という視点で見るのではなく、相手の欠点をも愛することができるとか、嫌いなことが一致しているという点こそを見るようにしてほしいと思います。

好きなことや趣味は、お互いに違っていたほうが、知らない世界が広がり、お互いが歩み寄る練習にもなって、かえってよいくらいなのです。

ところが、嫌いなこと苦手なことが一致していないと、結婚して一緒に生活していくことはできません。たとえば、私の場合でいうと、タバコやゴミのポイ捨てをする男性、食べ物の好き嫌いのある男性、観ないテレビをつけっぱなしにする男性、電車やエレベーターにわれ先にと乗り込む男性は苦手です。あなたにもきっと、そういった「ゆずれない条件」があるはず。

結婚を目標にしているのでしたら、相手のいいところばかりを見るのではなく、相手の欠点や短所が愛らしく、自分のゆるしの心を発揮できる範疇の内にあることを確かめてほしいと思います。

バレンタインやホワイトデーは、せっかくのチャンスですので、女性から男性へ、男性から女性へなんていうことは気にせず、気になる相手がいたらプレゼントをしていいと思います。

イベントを逃してしまっても、これから気になる女性ができたら、彼女にだけ旅行のおみやげを別に買って渡すというのもひとつの手です。日ごろから、おいしいスイーツや流行の文房具をチェックしておいて、ポッと買っておいては「これ、食べない? 」「これ、使ってみる? 」と気楽な感じでポッと渡すのがいいと思います。その際、あまり相手の負担にならない程度の金額(500円から1,000円くらい)のものにとどめておきましょう。コージーコーナーのジャンボシュークリーム(120円くらい)でもいいんです。

そうすると、相手もお返しをしなきゃと思ってくれて、向こうから話す機会をふやしてくれたり、ランチや飲みに行く時間をつくってくれるかもしれません。

イベントのときにドーンと何かをするのではなく、気になる女性には何もないときにも気遣いをみせておく、そういう男性にはきっとチャンスが訪れると思います。プレゼントも渡しているうちに、贈り慣れしますし。がんばってみてください。

恋のお悩み、募集してます

マイコミジャーナルでは、酒井冬雪先生への恋愛相談を募集中です。結婚相手がいる人、いない人に関わらず、結婚もしくは婚活へのお悩み、恋愛相談など、随時受け付けております。年齢、職業、性別を書き添えた上でこちらまでご応募ください。掲載する際には、編集部よりメールでご連絡を差し上げる場合がございますので、ご了承ください。