【連載】

ハンズオンで身につく! 初めてのActive Directory on IaaS

3 Azure IaaS 上に仮想マシンを作成する(3)

 

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前々回から2回にかけて、Azure IaaS上の仮想マシンをセットアップする方法を紹介してきた。今回も引き続き、Azure IaaS上の仮想マシンをセットアップする方法の残りの手順として、ステップ4「マスターイメージの環境設定」とステップ5「マスターイメージの作成」の手順を説明しよう。

動画で操作を確認 #06 マスターイメージの環境設定

[ステップ4]マスターイメージの環境設定

仮想マシンの作成が完了したら、早速マスターイメージの環境設定を行おう。作成した仮想マシンを表示するには、ポータル左側のメニューから「仮想マシン」をクリックする。

MasterImage をクリックすると、仮想マシンの状態が表示される。リソース グループの名前や、コンピューター名、仮想ネットワーク、パブリック IP アドレスなどが表示されているのがわかる。右側の設定画面では、仮想マシンの各種プロパティを詳細に設定できる。以下、画面を交えながら、具体的な操作方法を紹介していく。

(1)仮想マシンに接続する

画面の上に「接続」をクリックすると、仮想マシンに接続するためのリモートデスクトップファイル(.rdp)がダウンロードされるので、これを開いて実行する。

サインイン画面が表示されたら、仮想マシンを作成する際に指定した管理者IDを使用してサインインしよう。

(2)Internet Explorer のセキュリティ設定を変更する

サインインして少しすると、サーバーマネージャーが起動する。もちろん現時点では英語版だ。サーバーマネージャーの左側に表示されている「Local Server」をクリックしよう。画面中央、右寄りに「IE Enhanced Security Configuration」という設定があるので、クリックして、Administrators の設定を「Off」にする。

(3)必要なアップデートファイルをインストールする

同じくサーバーマネージャー上の「Install Updates automatically using Windows Update」をクリックして、必要な更新ファイルをインストールしておこう。

(4)必要なPowerShell モジュールのインストール

サーバの管理や各種環境設定を行うにあたり、必要なPowerShell コマンドレットをインストールしておくと便利だ。ここでインストールしておきたいのは、以下のモジュールだ。

Azure用PowerShell モジュール

これはAzure上のリソースを管理するためのPowerShell モジュールだ。Azureの機能更新に合わせて月に一度程度の頻度で更新されているので、できる限り最新のものを使うようにしたいもの。特に、今回使用しているリソース マネージャーは進化中のテクノロジーであり、これを管理するコマンドも頻度の高いアップグレードが求められるだろう。

Azure用PowerShell モジュールをインストールするには、Microsoft Web Platform Installerにアクセスする。ページ右側の「Free Download」をクリックするとインストーラーが起動するので、モジュールの一覧から「Microsoft Azure PowerShell」を選択して「Install」をクリックすればよい。

(5)言語パックのインストール

ご覧のとおり、インストールされた環境は英語だ。これを日本語環境に変更していきたい。以下がその手順だ。

[1]スタート画面を右クリックし、「Control Panel」を起動。
[2]「Clock, Language, and Region」から「Add a Language」クリックして設定画面を開く。
[3]「Add a language」をクリックすると未インストール言語の一覧が表示されるので、「日本語」を選択して「Add」をクリック。

[4]日本語の横にあるOptionsをクリック。
[5]Download and install language pack をクリックして言語パックをダウンロードして、インストールする(完了するまで少々時間を要する)。
[6]「Move up」をクリックして日本語を優先言語に設定。
[7]Azureのポータル画面から仮想マシンを右クリックして「再起動」を選択し、仮想マシンを再起動。
[8]再起動が完了したら再度仮想マシンに接続。
[9]スタート画面を右クリックして Control Panel を起動。
[10]「Add Language」をクリック。
[11]画面左上の「Advanced Settings」をクリック。
[12]以下のように表示言語と入力言語を日本語に変更して「Save」。

[13]ポップアップが表示されたら「Log off Now」をクリックして、サインインしなおす。
[14]再度仮想マシンに接続。
[15]サインイン後、日本語環境に変更されたことを確認。

ここまでの作業により、現在のユーザー(CloudAdmin)のプロファイルの日本語化が完了した。この環境を全ユーザーが利用できるようにするために、プロファイルを既定のプロファイルにする作業が必要だ。

[16] コントロールパネルを開く
[17]「時計、言語、地域の設定] を開く
[18] 「地域」を開く
[19] 「管理」タブをクリックして「設定のコピー」をクリック
[20] 「ようこそ画面とシステムアカウント」「新しいユーザーアカウント」の両方をチェックして「OK」

[21] 再起動

(6)Sysprep を実行して環境を初期化する

最後に、Sysprepを実行して、仮想マシンを一般化して簡易セットアップモードにする。こうすることで、新しい仮想マシンを展開する際のマスターイメージとして使用できるようになる。以下が、具体的な手順だ。

[1]スタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を起動。
[2]Sysprep と入力して「OK」。
[3]エクスプローラーが表示されるので、Sysprep.exe をダブルクリックして実行。
[4]システム準備ツールが起動するので、以下のように「一般化する」をチェックし、「シャットダウン」を選択して「OK」。

[5]シャットダウンが完了するとリモートデスクトップ接続は自動的に切断される。

[ステップ5]マスターイメージの作成

動画で操作を確認 #07 仮想マシンをキャプチャーしてマスターイメージにする

ステップ4で作成したマスターイメージはこのままでは利用できない。そこで、ステップ5として、「キャプチャ」という処理を行ってマスターイメージ化する必要がある。

リソース マネージャー配下に作成した仮想マシンをキャプチャするには、「ARM Explorer」もしくは「Azure PowerShell」を使用する必要がある。残念ながら、現時点では、Azureポータルを使用することはできない。今回は、ARM Explorerを使うことにする。以下、ARM Explorerの操作手順を紹介しよう。

[1]ARM Explorerにアクセスし、Azureポータルの管理者アカウントでサインイン。
[2]画面上部の検索ボックスに仮想マシン名(ここでは MasterImage)と入力して仮想マシンを検索。
[3]アクセスモードが「Read/Write」となっていることを確認。

[4]「Actions(POST, DELETE)」タブをクリック。

[5]「deallocate」をクリックしてディスクの接続を解除。
[6]「generalize」をクリックして一般化する。
[7]画面左側のノードビューから、MasterImageの下にある「InstanceView」をクリックして、仮想マシンの状態のうち、PowerStateがdeallocated、OSStateがgeneralized を担っていることを確認。

[8]「MasterImage」ノードに戻り、「Actions(POST, DELETE)」タブをクリック。
[9]画面中央のテキストボックスを以下のように編集。

[10]「Capture」をクリックしてイメージをキャプチャ。
[11]作成されたイメージファイルを確認。キャプチャされたイメージは、仮想マシンと同じストレージアカウントに保存される。次の手順で確認してみよう。

  • Azureポータルを開く。
  • 左側のメニューから「参照」-「ストレージアカウント」を選択。
  • 仮想マシンを作成したストレージアカウントをクリック(ここでは MyRg7999)。
  • BLOBサービスをクリック。
  • 「コンテナー」をクリック。
  • [System] - [Microsoft.Compute] - [Images] を順にクリックして開く。
  • [MasterImage] をクリックすると、配下に作成された仮想ハードディスクとリソースファイルが保存されていることを確認。

masterimage-osDisk というファイルがキャプチャされた仮想ハードディスク(VHD)ファイルであり、masterimage-vmTemplate が仮想ハードディスク用のAzure リソース マネージャー(ARM)テンプレートファイルだ。リソース マネージャー配下のリソースは、テンプレートファイルを使用して展開することができる。

  • Masterimage-osDisk ファイルをクリックしてファイルの状態を確認。「リース ステータス」が「ロック解除」、「リース状態」が「利用可能」となっていることを確認する。

次回以降は、実際に仮想マシンを作成する方法を紹介する予定だ。

編集協力:ユニゾン

安納 順一
日本マイクロソフト テクニカル エバンジェリスト
主にインフラ系テクノロジーの日本市場への訴求を担当。近年はパブリッククラウド上のアイデンティティ・プロバイダーであるAzure Active Directoryを活用したセキュリティ基盤のデザインや実装方法などがメインのフィールドである。
Technetで個人ブログもさまざまな技術情報を発信している。

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インデックス

連載目次
第12回 Azure AD のセットアップとフェデレーションの構成(3)
第11回 Azure AD のセットアップとフェデレーションの構成(2)
第10回 Azure AD のセットアップとフェデレーションの構成(1)
第9回 Web Application Proxy のセットアップ
第8回 AD FSのセットアップ
第7回 証明書サービスのインストールとセットアップ
第6回 AD DSのインストールと構成
第5回 Active Directory ドメインサービスのインストール(1)
第4回 キャプチャしたイメージを使用して仮想マシンを展開する
第3回 Azure IaaS 上に仮想マシンを作成する(3)
第2回 Azure IaaS 上に仮想マシンを作成する(2)
第1回 Azure IaaS上に仮想マシンを作成する(1)

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