【連載】

The Healthy-Healthy

30 想像力こそが最強のダイエットマシーン!?

    関口敏行  [2011/01/18]

    突然ですが皆さん、次の2つのこと(シナリオ)を想像してみてください。

    1. キッチンの戸棚からフォークを一つ取り出し、そのフォークで30個のショートケーキ(カットされているもの)を立て続けに食べる
    2. キッチンの戸棚から30個のフォークを取り出し、その中の一つでショートケーキ(カットされているもの)を一つだけ食べる

    これは皆さんがショートケーキは好きだという前提でのお願いです。もしそうでなければショートケーキを好みのスイーツに置き換えて想像してみてください。

    はたして……もし本当にショートケーキを食べるとしたら、どちらのシナリオを想像した後の方がおいしく食べられるのでしょう??

    一般的に言われていることは、「ある食べ物のことを思えば思うほど、それが食べたくなる」といった説ですが、最近行われた実験研究ではその説を覆す結果になったとか。

    この研究の内容はというと、細かな状況設定までは記事には書かれていませんが、筆者が想像するには、食べ物に関わる実験だということは伏せた上、コインランドリー的なところで洗濯機にコインを入れながらモグモグとあるキャンディーを食べるといったような想定……で、"In the study, one group of participants was asked to imagine eating thirty M&M's and imagine putting a quarter into a slot three times. Another group was asked to imagine eating just three M&Ms and placing thirty quarters, one by one, into a slot."

    とあるように、被験者たちは2つのグループに分けられ:

    First Group には-- M&M's(日本で言うところのマーブルチョコ)を30個一つずつ食べること、そして25¢コインを一つずつ3回に分けて機械に入れること、の2つのことを想像するよう要求

    Second Group には-- M&M's(日本で言うところのマーブルチョコ)は3個だけ食べること、そして代わりに30個の25¢コインを一つずつ30回機械に入れること、の2つを想像するように要求

    そしてその実験の後、どちらのグループにも同等の量(パッケージ一つ分相当)の実際のM&M'sが入った入れ物を渡し、好きなだけ食べるように指示したところ……First Groupの被験者たちはSecond Groupの被験者に比べ、半分の量ほどしか食べなかったとか…!?

    研究者の一人曰くは"It has to do with what happens in the brain when imagining experiences and the way the brain becomes habituated to repeated experiences."「脳が同じ事の繰り返しを要求されるときに起こる『慣れ』がこのような結果につながっていると思われ、そしてこれは実際の行動でも、想像の行動でも同じで、結果『慣れ=飽き』につながるのだろう」とのこと。

    つまり、今回提唱するダイエット法は、ズバリ「想像ダイエット」たるもの。何か食べたいと思ったら、即食べる行動に出る前に、それを(同じものを複数回、回数が多ければ多いだけベター)たらふく食べるという想像をするだけ。

    注意すべき点はただ一つ。食べたいものを想像するのではなく、食べるという行為を想像するように。こうすれば脳がその食べ物に対し慣れ、そして飽きてしまい、いざ食べようというときにはもううんざり状態になるんだとか。

    これだったら、ダイエットに付きものの非情な我慢や不自然な制限もまったくなし。想像力を活発に活用するだけでやせられる!? もしそうなら十分トライしてみる価値ありだと思いませんか!?

    それにこの方法は食べ物だけではなく、アルコールの飲み過ぎやタバコ依存にも効果絶大だとか。ますますチャレンジしてみる価値ありそうですね。

    今回のURLは、Imagination Diet: Visualize Eating, Kill Cravings - ABC News

    興味がある方は是非チェックしてみてください。

    英語ワンポイント:

    何かを食べたくて{飲みたくて]どうしようもない状態を言いたいときは"I'm dying to eat ~."や"I'm dying to have ~"といった言い方がお勧め。どちらも「~が死ぬほど食べたい[飲みたい]」といったような意味。~には食べたい、または、飲みたいと思っているものを表す言葉を入れて言いましょう。

    たとえば、

    I'm dying to eat this.
    I'm dying to eat[have] some noodles.
    I'm dying to eat[have] some toast and peanut butter.
    I'm dying to have some coffee.

    など。

    ではまた次回。

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