【連載】
トム・クルーズが主演と製作を兼ねた『ミッション:インポッシブル』シリーズの3作目。最初はデヴィッド・フィンチャーが監督を務める予定だったが、『ロード・オブ・ドッグタウン』の制作が始まり降板した。監督選びが難航するさなか、トムは『エイリアス』のDVDを見て大ファンとなったJ.J.に熱烈ラブコール。劇場映画の監督デビューに至った。
製作費1億3,500万ドルの超大作を任されたJ.J.は、オリジナルのTV版『スパイ大作戦』の持ち味だった各エージェントのチームワークを重視するよう原点回帰。タイムリミットが48時間という極限ミッションと共に彼らの人間ドラマを織り交ぜ、ストーリーに深みを持たせた。もちろん、ほとんどのスタントを自らこなしたトムのド派手アクションも健在。誰が観ても楽しめる極上のエンターティンメント作品に仕上がっている。恒例の変装シーンも楽しい。本作は手堅くヒットし、J.J.の名声をさらに高めた。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)の大ファンだったJ.J.はベンジー役にサイモン・ペッグを抜擢。彼を気に入り『スター・トレック』(2009)にも起用している。また、『フェリシティの青春』のヒロイン、ケリー・ラッセル、『エイリアス』のレギュラーだったグレッグ・グランバーグも出演している。
LAでは4,500カ所の新聞販売ボックスに仕掛けをほどこし、フタを開けると『M:i:III』のテーマ曲が流れるという斬新な宣伝方法が取られた。
また日本公開時には新幹線「のぞみ」を貸し切って車内でファンとの交流を深めたり、他船の航行を一時的にストップさせて東京湾を高速でクルーズしたりと、ド派手な来日プロモーションが行われた。この様子はDVDに収録されている。
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