【連載】

にわか管理者のためのActive Directory入門

38 ユーザーアカウントの無効化

    井上孝司  [2009/03/30]

    ユーザーアカウントに関連する設定はいろいろあるが、今週はユーザーアカウントの無効化について解説する。

    まず、削除ではなく無効化を

    社員の休職や退職によって使われなくなったユーザーアカウントについては、不正利用されないように使用不可能な状態にする必要がある。しかし、いきなり削除するのではなく、まず無効化しておく方がよい。

    Active Directoryのドメインアカウントでも、Windows自身のローカルアカウントでも、ユーザーアカウントなどのオブジェクトは内部的にはSID(Security Identifier)という識別子で管理されており、アクセス権設定にもSIDを利用している。

    SIDの再利用は行わないので、あるユーザーアカウントを削除した後で同名のユーザーアカウントを再作成しても、SIDは異なるものになる。すると、アクセス権などの設定もすべてやり直しになってしまう。その点、無効化するだけなら再度有効化するだけで原状復帰できるので、手間がかからない。

    ユーザーアカウントの無効化(管理ツール編)

    まず、管理ツールを使用する方法について解説する。

    1. [Active Directoryユーザーとコンピュータ]管理ツールを起動する。

    2. 左側のツリー画面で、無効化したいユーザーアカウントがある場所(ドメイン、OUまたはコンテナ)を選択する。

    3. (a) 画面右側の一覧で無効化したいユーザーアカウントを選択して、[操作]-[アカウントを無効にする]、あるいは右クリックして[アカウントを無効にする]を選択する

      (b) 画面右側の一覧で無効化したいユーザーアカウントをダブルクリックする。[操作]-[プロパティ]、あるいは右クリックして[プロパティ]を選択する方法でもよい。続いて表示するダイアログで、[アカウント]タブの[アカウント オプション]リスト内にある[アカウント無効]チェックボックスをオンにする

    4. これらの操作により、当該ユーザーアカウントが無効になる。

    なお、プロパティ画面の[アカウント]タブで[アカウントは無効](または[アカウント無効])チェックボックスをオフにする方法で、無効になっているユーザーアカウントを有効な状態に戻すことができる。

    プロパティ画面で無効化を指示する方法以外に、ユーザーアカウントの一覧で[操作]-[アカウントを無効にする]を選択する方法もある。無効化したユーザーアカウントのアイコンには「×」あるいは「↓」を表示して、無効であることを示す

    ユーザーアカウントの無効化(コマンド編)

    net userコマンド、あるいはdsmod userコマンドを使うと、ユーザーアカウントの無効化が可能だ。対象となるユーザーアカウントのLDAP識別名に続いて、引数「-disabled=yes」を指定すればよい。

    ユーザー「kojii」を無効化

    net user kojii /active:no

    ドメイン「ad-domain.company.local」内のコンテナ「users」にあるユーザー「kojii」を無効化

    dsmod user cn=kojii,cn=users,dc=ad-domain,dc=company,dc=local -disable=yes

    同じ要領で「/active:yes」あるいは「-disabled=no」を指定すると、無効化したユーザーアカウントが有効な状態に戻る。

    ユーザー「kojii」を有効化

    net user kojii /active:yes

    ドメイン「ad-domain.company.local」内のコンテナ「users」にあるユーザー「kojii」を有効化

    dsmod user cn=kojii,cn=users,dc=ad-domain,dc=company,dc=local -disable=no

    Active Directoryは今年で10周年!

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