前回はパブリックサイトの公開手順を紹介しました。今回はパブリックサイトの公開後の運用について紹介します。

下書きページの発行

前回説明した様に、「保存」したWebページは、保存しただけでは「下書き」状態となり、インターネット上に公開されません。一度公開したWebページであっても、なんらかの更新をした後は再度「発行」しなければ、インターネットに公開されません。

(1)パブリックサイトを「オンライン」状態にした後、編集権限を持つユーザーが「下書き」状態のWebページまたは「発行」後に修正したWebページを表示すると、「この下書きを発行する」というメッセージが表示される様になります。このWebページをインターネットに公開するには、「この下書きを発行する」をクリックして、発行ください。

「この下書きを発行する」をクリック

(2)「下書き」状態または「発行」後に修正したWebページを編集している時は、リボンの「保存して発行」をクリックすることで、編集Webページを即時発行できます。

「保存して発行」をクリックすることで、編集Webページを即時発行できる

(3)発行済み(承認済み)のWebページでは、手順(1)や(2)の画面の様な「この下書きを発行する」メッセージを表示しません。

発行済み(承認済み)のWebページ

匿名ユーザーのアクセス画面

Webページの編集権限を持つユーザーがOffice 365にサインインした状態でパブリックサイトにアクセスすると、画面上部にOffice 365のメニューが表示され、また「参照」「ページ」「サイト」などの、Webページの編集画面を開くメニューも表示されます。(手順(1)~(3)の画面) 一方、Office 365からサインアウトした状態、または、匿名ユーザー(このOffice 365テナントのユーザーではない一般のユーザー)がアクセスした時は、Office 365関連のメニューは表示されません。

アクセスするためのURLは、以下のようになります。

http://Office 365テナントのドメイン名主部-public.sharepoint.com

たとえば、Office 365テナントのドメイン名が mynavi365.com の場合、パブリックサイトのURLは以下のとおりです。

http://mynavi365-public.sharepoint.com

(4)一般のユーザーがアクセスした時のWebページ。

一般のユーザーがアクセスした時のWebページ

このOffice 365テナントのユーザーは、右上の「サインイン」をクリックしてサインインすることで、Office 365テナントユーザーの画面にアクセスできます。

独自ドメイン名を設定する

前述の様に、Office 365のパブリックサイトでは、既定の設定で sharepoint.com ドメインを使用します。しかし、一般的には…特にビジネスでは、やはり公開サイトには独自ドメインを使用したいところでしょう。パブリックサイトを独自ドメインで運用するには、「アドレスの変更」機能を使用します。

(5)Office 365にサインインして、右上の「管理者」をクリックし、管理者ページの「組織の管理」カテゴリの「Webサイト」グループから、「一般向けWebサイトを管理する」をクリックします。

管理者ページの「組織の管理」カテゴリの「Webサイト」グループから、「一般向けWebサイトを管理する」をクリック

※Office 365では、メニューやドキュメントによって、パブリックサイトのことを「一般向けWebサイト」とも呼びます。

(6)「一般向けWebサイトを管理する」ページで、「アドレスの変更」をクリックします。

「アドレスの変更」をクリック

(7)ドロップダウンリストで目的のアドレスを選択し、「保存」ボタンをクリックします。

目的のアドレスを選択し、「保存」ボタンをクリック

選択できるアドレスは、Office 365に割り当てた独自ドメイン名に、wwwを付加したアドレスになります。たとえば、mynavi365.comをOffice 365に割り当てているとき、選択できるアドレスは www.mynavi365.com となります。1つのOffice 365テナントに複数のドメイン名を割り当てている時は、それらのドメイン名の中から選択できます。

(8)変更したアドレスを保存した後、次の様なメッセージ表示になります。アドレスの変更には数分~15分程度の時間がかかりますが、このメッセージが表示されている時は、まだアドレス変更が完了していません。しばらくしたら、「ページを更新して、完了したことを確認します」をクリックして、アドレスの変更処理が完了したかどうか、確認してください。

「ページを更新して、完了したことを確認します」をクリックして、アドレスの変更処理が完了したかどうか確認

(9)アドレスの変更処理が完了すると、次の様なメッセージにかわります。「現在のアドレス」に新しいアドレスが表示されていることを確認してください。ただし、ここでいう設定完了とは、あくまでOffice 365テナントのアドレス変更設定完了を意味するものです。実際のWebアクセスでは、DNSサーバーの設定変更がネットワークに浸透するまでタイムラグがありますので、新しいアドレスでアクセスできる様になるまでは数分~数時間程度かかります。

「現在のアドレス」に新しいアドレスが表示されていることを確認

(10)アドレス変更が完了して、新しいアドレスでアクセスした例。

新しいアドレスでアクセスした例