パブリックサイトのページを管理する

SharePoint Onlineによって稼働するOffice 365のパブリックサイトでは、基本的にパブリックサイトのメニューからページの作成や制作、管理を行います。FTPツールなどは使用しません。

ページURLの変更

Office 365では、ページのタイトル名がそのままページ名になります。したがって、ページタイトルに日本語を使用すると、ページ名も、そのページのURLも日本語になってしまいます。

パブリックサイトのトップページからナビゲーションをクリックしてページ遷移するのであれば、そのままでも問題ありません。しかし、そのページに対するURLを直接利用したい場合には、日本語のURLは使いにくくなります。全角文字をエンコードしなければならないことがあるからです。

日本語のURLに半角英数字の別名を設定して、半角英数字だけでURLを作れるようにするには、SharePoint Onlineのフレンドリ機能を使います。

(1)Office 365にサインインし、ページURLを変更したいページを表示します。以下の例では、ページタイトル、ページ名が「お問い合わせ」で、URLにも「お問い合わせ」という日本語の文字列が含まれています。

ページタイトル、ページ名、URLに日本語が含まれる例

(2)ページURLを変更するには、「ページ」タブをクリックし、「プロパティの編集▼」ボタンから「ナビゲーションプロパティの編集」メニューをクリックします。

ページURLを変更するには、「ページ」タブをクリックし、「プロパティの編集▼」ボタンから「ナビゲーションプロパティの編集」メニューをクリック

(3)「フレンドリURLセグメント」に、このページのURLとして使用したい文字列を入力して、「OK」ボタンをクリックします。

「フレンドリURLセグメント」に、使用したい文字列を入力

(4)URLの日本語部分が、半角英字になりました。

URLの日本語部分が変更された

ページの履歴とロールバック

パブリックサイトでは、各ページの編集履歴が自動的に保存されます。いつでも変更履歴を確認したり、過去のバージョンにロールバック(巻き戻し)することができます。

(5)履歴を確認するには、履歴を確認したいページを表示して、「ページ」タブをクリックし、「ページ履歴」ボタンをクリックします。

履歴を確認するには、履歴を確認したいページを表示して、「ページ」タブをクリックし、「ページ履歴」ボタンをクリック

(6)ページの左側に、保存された編集履歴の一覧を表示します。確認したい日時をクリックすると、その時点でのページの編集状態を表示します。その履歴の時点で削除した文字列は赤、新しく追加した文字列は緑で表示します。

もし、表示している状態にページを復元したい時は、「このバージョンの復元」をクリックしてください。

表示している状態にページを復元したい時は、「このバージョンの復元」をクリック

ファイルのアップロード

パブリックサイトに掲載する画像やPDFファイルなど、各種のコンテンツについて、各ページを制作する時に1つずつアップロードできます。しかし、複数のファイルまとめて作業をする時は、一度にアップロードしたい時もあるでしょう。あるいは、ファイルの種類や目的ごとにフォルダ分けして整理したいこともあるでしょう。Office 365のパブリックサイトはSharePoint Onlineで稼働していますので、SharePointやSkyDrive for Businessと同様の操作でファイルのアップロードやファイルの管理をできます。

※当連載当初にSkyDrive Proという名称だったファイル共有機能は、現在、OneDrive for Businessという名称になっています。

(7)パブリックサイトで、「設定」(歯車)ボタンをクリックし、「サイトコンテンツ」メニューをクリックします。

パブリックサイトで、「設定」(歯車)ボタンをクリックし、「サイトコンテンツ」メニューをクリック

(8)SharePoint Onlineおなじみの管理ページを表示します。ここでは写真をアップロードしてみます。「写真」アイコンをクリックして、ドキュメントライブラリ(フォルダ)を開いてください。

写真をアップロードするには、「写真」アイコンをクリック

※新しいフォルダを作成する時は、「アプリの追加」アイコンをクリックして、「ドキュメントライブラリ」を追加します。

(9)SharePoint Onlineのドキュメントライブラリ(あるいはOneDrive for Business)と同様に、自分のコンピュータのフォルダから、ファイルをドラッグ&ドリップしてアップロードできます。

自分のコンピュータのフォルダから、ファイルをドラッグ&ドリップしてアップロード

(10)画像ファイルを3枚アップロードしました。

アップロードされた写真

(11)アップロードした画像ファイルを使用するには、ページの編集画面で、「挿入」タブをクリックし、「画像▼」ボタンをクリックします。自分のPCから直接アップロードして貼り付ける時は「コンピュータから」メニューをクリックしますが、すでにアップロード済みの画像ファイルを利用する時は、「SharePointから」メニューをクリックします。

画像ファイルを使用するには、ページの編集画面で、「挿入」タブをクリック。そして、「画像▼」ボタンをクリックしてメニューを選択

(12)SharePoint Onlineのファイルライブラリから保存したフォルダをクリックして選択し、貼り付ける画像ファイルをクリックして、「挿入」ボタンをクリックします。

貼り付ける画像ファイルをクリックして、「挿入」ボタンをクリック

(13)貼り付けた画像を調整する時は、目的の画像をクリックして選択すると、「イメージ」タブと、画像調整のためのリボンを表示します。表示位置、サイズなどを設定できます。

「イメージ」タブと、画像調整のためのリボン

パブリックサイトのページを直接確認する

パブリックサイトの各ページも、SharePoint Onlineのファイルライブラリに保存され、管理されています。パブリックサイトのWebページのファイルを直接確認、管理するには、次のようにします。

(14)パブリックサイトを表示して、「ページ」タブをクリックし、「全てのページを表示」ボタンをクリックします。

パブリックサイトを表示して、「ページ」タブをクリックし、「全てのページを表示」ボタンをクリック

※手順8の画面から、ファイルライブラリ「ページ」アイコンをクリックしても同じです。

(15)SharePoint Onlineのファイルライブラリとして、Webページを確認し、また管理できます。

「更新者」が「システムアカウント」になっているファイルは、システムが自動的に作成したファイルや、システムが自動更新しているファイルです。

「承認の状況」には、「承認済み」と「下書き」の2種類があります。パブリックサイトでは、ページを作成または変更しても、それがすぐにサイトに反映されるわけではありません。承認と下書きについては、次回で解説します。

「承認の状況」