辛抱を強いられるこの時代こそ、成長の糧を得る好機!
野村證券在職中にケンブリッジ大で経済学を学び、金融のプロフェッショナルとして約21年のキャリアを育んだ。そののち、ソフトバンクの常務取締役に就任し、現在はSBIホールディングスのCEOを務める。キャリアの全容は、傍目にも順風満帆な成功者のそれに見える。
そうでなくても、上場企業のトップともなれば、自ずと今日までの体験や実績に裏打ちされた確固たる信念を携えているものだが、北尾吉孝CEOの場合、信念の土台にあるものが一味違う。それは中国古典だ。
野村證券在職中にケンブリッジ大で経済学を学び、金融のプロフェッショナルとして約21年のキャリアを育んだ。そののち、ソフトバンクの常務取締役に就任し、現在はSBIホールディングスのCEOを務める。キャリアの全容は、傍目にも順風満帆な成功者のそれに見える。
そうでなくても、上場企業のトップともなれば、自ずと今日までの体験や実績に裏打ちされた確固たる信念を携えているものだが、北尾吉孝CEOの場合、信念の土台にあるものが一味違う。それは中国古典だ。
人の成長を左右するのは、「気付き」であると北尾氏は語る。
「人は、学校を出て社会で働くようになって初めて、親の苦労を知るもの。それを気付きだけで終わらせず、プレゼントでも言葉でも、両親への感謝を形で表わすことが大切だと思います。日頃うるさく言ってくる上司についても同様。実際、その人たちから多くのことを学んでいると気付くことが重要です。たとえ上司が本当にどうしようもない人間だったとしても、反面教師として必ず学ぶことはあるはず。成功する人というのは、そこに気付ける人なんです」
だからこそ、北尾氏が新人に課すレポートの中にも「自己を振り返り、分析をする機会を与えること」を目的としたレポートがある。人間が成長するためには、自己分析によって気付きを得て、反省すること不可欠だからだ。
「入社して数カ月で自覚する問題を、人によっては"壁"と言うのかもしれません。職場が合わない。上司と合わない。辞めたい。しかし何を言っても、自らが反省し、その環境を変えていかなければいけないのです。その壁を自分に与えられた試練だと言い聞かせて、自分を強くするのです。そのためには、まずそれらの原因は何かを自分に問うてみる必要があります。その思考を経て自得(自分を知ること)をし、新しい道を模索することが、壁を乗り越える唯一の方法でしょう」