何事にもプラス発想で自分を鼓舞する。
「イヤなことが次から次へと出てきて、その方法でしか生きられなかった。若い頃はマイナス思考に陥りがちだから、そうやって自分を鼓舞してきた」
では、20代のビジネスマンが自分を鼓舞する以外に為すべきことは何なのか。氏は自分の適職を見極めることとあわせ、心の安寧も重要だと説く。
「自分が得意なこと、向いている仕事を見つける。そしてできれば、人生をともに過ごせるよき伴侶を見つけること。無茶をしなくなるから......」
6月に上梓された『学びのクセづけ』にある、3年命懸けで仕事に励むべしというくだりについて質問すると、実体験に裏付けされた答えが返ってきた。
「船井総研の新入社員は3年で1人前になる、という経験則に基づいている。まずやってみること。自分も新卒のとき入社早々2冊の雑誌を任され、3年のうち最初の1年は取材から執筆まですべて1人でやった。無茶苦茶ですよ。けれど、編集の仕事が好きで仕方なかった。自分に向いてるな、と思ったね」
壁を壁と思わず、若さに任せて挑戦する。一方、自分の適性能力に合うかどうかも重要。
「コンサルティングの仕事を任せてもらえて、産業心理学を研究した。これが元で、経営コンサルタントの道を進むことになった。この仕事も好きやったね。好きなほうが能率があがる」
幸運にも入社早々「好き」な仕事に巡りあえればいいが、そうでなかった場合はどうか。
「3年努力して自分に合わない、好きになれないのなら、進路を再考することも。しかし安易に転職を考えないほうがいい。プラスに働いた事例をあまり知らないから」
持論は「働きグセと学びグセ、そして感謝グセを身につける」。最後に20代とは? という漠然とした質問にこう答えてくれた。
「20代は重要な助走期間。そして30代40代で突っ走る。絶えず前向きで行きなさい。プラス発想で人生を楽しく生きなさい」
船井総合研究所創業者
株式会社船井本社 代表取締役会長
1933年、大阪府生まれ。京都大学農学部卒業。株式会社船井総合研究所(創業時は日本マーケティングセンター)の創業者。1988年、経営コンサルティング会社として世界ではじめて株式上場。"経営指導のプロ"としてコンサルティングの第一線で活躍するとともに社長職、会長職を歴任。



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