リスクをとらない、リスクを考える。

RISK EDGE

金融不安のときこそ投資のチャンスをクールにつかむ。(3/3)

サブプライム問題から発した世界経済の崩落は今も続く。10年後の自分のために、今何ができるのか? ̶それは投資をして知識を蓄積すること。
田嶋智太郎 = 文 text:TOMOTARO TAJIMA

金融不安のときこそ投資のチャンスをクールにつかむ。(3/3)

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 仮に、欧州市場でドル高が進み、その流れを受け継いで米国市場でもドル高が進んだ場合、翌朝の9時に大証へ日経平均先物(ラージ&ミニ)を買いに行っても、最初から相当に高い水準で寄り付いてしまうことが多く、それでは「とき既に遅し」である。そこで、前日の日本時間の夕方に「イブニング・セッション」で値上がりする前の日経平均先物(ラージ&ミニ)を買っておこうという寸法だ。

 逆に、日経平均株価の値下がりが見込まれる場合にも、日経平均先物を活用することは極めて有効だ。日経平均先物は、先物取引であるがゆえに「売り」から取引を始めることも可能である。つまり、価格が高いうちに売っておき、一定の値下がりを見た後に買い戻す(=買い決済する)といった手法を用いれば、利ざやを稼ぐ(=株価の値下がりリスクをヘッジする)ことができるわけだ。

 ただし、市場は常に理論通りに動くわけではない。誤った判断をすると大きな損失につながることも決して忘れないように。

田嶋智太郎(たじま・ともたろう)
田嶋智太郎 たじま・ともたろう

経済ジャーナリスト。証券会社勤務を経て、現職。株式・外為・国際商品市場に通じ、関連書籍や連載、講演、テレビ&ラジオ出演と幅広く活躍。著書に「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など。

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