リスクをとらない、リスクを考える。

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金融不安のときこそ投資のチャンスをクールにつかむ。(1/3)

サブプライム問題から発した世界経済の崩落は今も続く。10年後の自分のために、今何ができるのか? ̶それは投資をして知識を蓄積すること。
田嶋智太郎 = 文 text:TOMOTARO TAJIMA

金融不安のときこそ投資のチャンスをクールにつかむ。(1/3)

米証券会社大手のリーマンブラザーズが破綻し、世界経済には暗雲が立ち込めている。だが景気低迷も見方を変えればチャンスになるかもしれない。

株価急落のピンチをチャンスに変える!

 2008年に入ってからというもの、米国の金融不安は幾度もわきおこり、その度に急激な株安やドル安といった忌まわしき事態に見舞われている。その結果、もはや「株式や外貨への投資はこりごり」と思っている投資家も少なくないだろう。

 しかし、こういった場面を想定して、市場価格の急激な下げに備える(=下げ局面で利ざやを稼ぐ)ための「道具」を持っていたとしたら、目の前のピンチを大きなチャンスに変えることができるかもしれない......。実際、こうした局面に対応するための道具を備え持つ投資家は、いま確実に増えているのだ。

 このところの国内株式相場には、どうにも"合点の行かない"物色動向が少なからず見受けられる。ある日、国内外で順調に収益を伸ばしている大手企業が今期の通期業績予想を少々下方に修正した。主な要因は欧州の天候にあるとのことだったが、それだけの材料で株価は値幅制限一杯まで急落(=ストップ安)してしまった。一方、同じ日に北米市場での販売不振を理由に、第1四半期の純利益が前年同期比で2桁の減少となったことを発表した企業の株価は、前例とは逆に値幅制限一杯まで急騰(=ストップ高)した。その理由は、主に「悪材料が出尽くしたから」だという。これは少々異常な過剰反応と言えよう。

 そんな個別銘柄の物色動向や株価変動に納得が行かず、嫌気が差してしまった個人投資家たちは、いま「ミニ日経平均先物(=日経225ミニ)」の売買に精を出すようになっている。

田嶋智太郎(たじま・ともたろう)
田嶋智太郎 たじま・ともたろう

経済ジャーナリスト。証券会社勤務を経て、現職。株式・外為・国際商品市場に通じ、関連書籍や連載、講演、テレビ&ラジオ出演と幅広く活躍。著書に「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など。

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