リスクをとらない、リスクを考える。

RISK EDGE

BRICsの急成長とその背景から学ぶ投資の醍醐味(3/3)

サブプライム問題から発した世界経済の崩落は今も続く。10年後の自分のために、今何ができるのか? ̶それは投資をして知識を蓄積すること。
田嶋智太郎 = 文 text:TOMOTARO TAJIMA

BRICsの急成長とその背景から学ぶ投資の醍醐味(3/3)

おさえておきたい、新興国「投資信託」のポイント。

1 新興国の高度な成長を中長期的に投資成果へ反映させる。

今後、世界のマネーは中長期的に高い成長余力が見込める国々・地域で活躍する企業の株式や通貨などに向かいやすい。逆に言えば、日本のように成長余力が限られる国の株式や通貨は中長期的に売られる可能性がある。保有資産の管理・運用においては、そうしたリスクを軽減することを明確な目的として、新興国ファンドの活用を前向きに検討したい。

2 米国経済の情勢や原油価格の動向などを常に注視しておきたい。

BRICs4カ国の経済成長は、多分に米国の景気やドル相場、原油価格や他の商品価格動向などに左右される。ことに中国やインドは対米輸出の比率が高いうえ、原油高やインフレなどの影響を受けやすい。基本的に中長期スタンスで臨むのが基本とはいえ、投信にも「買いどき」「売りどき」というものがあるので、経済の動きに注目して見極める必要がある。

3 個別国に特化したファンドは、それだけリスクが高いと心得たい。

ブラジル株ファンドやロシア株ファンドなども確かに魅力であり、うまくタイミングを捉えれば4カ国に分散するファンドよりも高パフォーマンスが得られるだろう。しかし、新興国=途上国であるがゆえに社会的混乱や金融の問題などが発生するリスクも高い。各国固有のリスクが顕在化した場合には、かなり大幅に基準価額が下落する可能性もあるので要注意だ。

田嶋智太郎(たじま・ともたろう)
田嶋智太郎 たじま・ともたろう

経済ジャーナリスト。証券会社勤務を経て、現職。株式・外為・国際商品市場に通じ、関連書籍や連載、講演、テレビ&ラジオ出演と幅広く活躍。著書に「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など。

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