エンジニアコラム きたみりゅうじのエンジニア転職百景
そんな彼に、ある日降って湧いたサプライズ。気がつけばピンチがチャンスに変わっていたという、そんな今回の体験談です。
2008/12/26
変化を望まない社風。そして年功序列がすべてと思いこみ、なにかにつけて上から目線な反りの合わない上司。すごく不満というわけではないけれど、なんだか「合わないな」と感じる毎日で、なんとなく転職も考えている。そんな風に日常を過ごすD田さん。
「でも、出向先のマネージャーさんに気に入っていただけて、その職場では楽しく仕事をしています」
なんでもそのマネージャー……仮にAさんは、かなり尊敬できる人物なのだとか。
ところがこの出向先との契約が、自社の都合で急に「契約解除」となってしまいます。つまり本社に戻れと。うーん。
さて、こうして契約解除が決まり、契約切れまでの残り期間もあと2週間ほどとなった時のこと。
「○×ソフト株式会社の人と飲み会があるんだけど、ちょっと顔を出してみないか?」
そんな風にAさんから飲み会のお誘いがありました。もちろんD田さんに断る理由なんかありません。二つ返事で、同席することになりました。
その席上で……。
「なぁ、こいつ使ってみないか?」とAさん。
「ほんと? ちょうど人を入れようと思ってたんだよ」と○×ソフトの方。
なにも聞いてなかったD田さんは、ただその場で目を白黒させるばかり……。
こうしてこの飲み会が、今後の彼の人生を大きく舵取りするきっかけとなったのです。
D田さんも、○×ソフトの方も、Aさんに対する信頼は絶大でした。その人が紹介してくれるわけだから、こりゃ「期待できるのでは?」と双方が思うのも当たり前。
その場で業務内容を聞いてみたり、逆に経験や所持スキルについて答えてみたり。そうした中でなによりも好感を持ったのは、「自分のポジションは自分で確立する」という仕事観に関する部分が一致したことかもしれません。
気がつけばD田さんは、○×ソフトという会社の魅力に惹かれ始めていました。
「この会社だと、Aさんとも今後いっしょに仕事していくことができるだろうし……」
本社に戻ってしまうと、この尊敬できる男Aさんとの縁が途切れてしまう。そんな危惧(きぐ)もあったD田さんは、この飲み会の後も○×ソフトの方と連絡を取り合って、2週間もしないうちに転職を決めることになります。もっとも主立った内容は飲み会の時点で確認しあえていたので、待遇面についての詳細を固めただけでしたけども。
ちなみに本社に戻ったD田さんは、これが最後と、社長や重役連中と仕事の方向性について話をしたそうです。
「私はこう思っていて、今後はこうすべきと思うのだけど、会社側はどうか」
んで、まったく一致しなかったので、ためらうことなく退職届を出しましたよと。
この転職に対して「非常に満足」と言い切るD田さん。新しい会社では、お金周りなど経営に関することがオープンにされているというのもあって、いい経験を積ませてもらっているのだといいます。

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本文中には出ていませんが、D田さんが転職した先は社員数1桁の会社で、転職前の会社に比べればずいぶんと規模の小さいとこだったようです。 |
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