今日の
ライター:
梅田カズヒコ
梅田カズヒコ
当サイトをくまなくチェックしていただいている人はひょっとするとご存じかもしれませんが、僕は知る人ぞ知るエレベーターマニアでして、去る2008年には全国各地のエレベーターを紹介した「エレベスト」という本を出版しました。
この本が縁で、日本が世界に誇るエレベーター製造会社の一つである日本オーチス・エレベータさんより連絡がありまして、社内報で「エレベーター好きの人」と取り上げていただいてからというもの、何かとよくしていただいております。で、実はこのたび「梅田さん、千葉県の芝山という町に、完成前のエレベーターを試験運転するためのエレベーターの試験塔があるんですが、よければ見学しませんか?」とのお話をいただきまして、さっそく二つ返事で芝山町に向かったのでありました。
これが試験塔です。それにしてもデカい! 車がミニカーみたい!
このオーチス芝山テストタワーは高さ154.2メートルで、東京タワー(333メートル)の半分近くの高さの塔が突如千葉の田園地帯にあると説明すれば大きさがわかりやすいだろうか。なんでこんなデカいタワーが必要だったんですか? ひょっとして見栄ですか?
「いやいや(笑)。最近は国内外問わず巨大な高層ビルが増えていますよね。安全なエレベーターを供給するためには、実際に据え付ける高層ビルと同様の施設で試験を行う必要があります。ですので、実際の高層ビルでの実験を想定して、このような高さの試験塔が必要だったわけです」(オーチス技術研究所所長・土肥さん)
なるほど、そういうわけですね。ということは、この塔のなかでは、完成間近のエレベーターが上下しているわけですね。そりゃ見たいです。ではさっそくなかに……。と思いきや、ショールームを見学できるとのことで、試験塔の前に見てみることになりました。
ショールームにあったのは、最新の技術を駆使したエレベーターの数々。頭頂部にあるベルトをたたくと自動的に防犯ベルが鳴る装置を導入したエレベーターは、痴漢防止などに役立ちそう。そのほか、気象庁との協力で、海上などで地震があると、到着までの数十秒前に、「あと○秒で地震がやってきます」と警告が鳴るエレベーターも。そして、いちばん気になった新製品がこちら。最近、駅のホームや大きなビルの入り口で見かけるAEDが備え付けられたエレベーター。
AED付きのエレベーター
AEDとは、万が一倒れた人が居た場合、救急車が到着するまでの間、医者でなくても心臓マッサージの応急処置ができる装置。救急車が到着する前にこの装置を使うことによって、倒れた人の生存の可能性が上がると言われています。で、このAED。かなり高額らしく、本来はビルの各階に備え付けたいけど難しいです。そこで、エレベーターの中にあれば、緊急時にエレベーターを呼び出せば一発でAEDを最寄りの階まで運ぶことができるというものです。もちろん緊急呼び出しボタンを押せば、乗客を運ぶよりも人命救助が最優先され、カゴは呼び出し階にすぐさま向かうという仕組み。うーん、世のため人のためにさまざまな商品を開発しているんですねー。
というわけで、人に優しい未来型エレベーターを堪能したところで、いよいよ試験塔の内部に潜入します。ここからは、専用のヘルメット&ゴーグル装着です。わくわくしてきました。

(写真中央)オーチス技術研究所所長の土肥さん。(写真右)筆者。見学者はみんなヘルメット&ゴーグル必須。
芝山の試験塔は、全部で11機のエレベーターを同時に試験できます。実際の高層ビル内を円滑に運転するため、かなりのスピードでエレベーターは上下しますが、そのスピードに耐えられるようなエレベーターでなければ、当然商品にはなりません。なので、何度も実験が行われます。実験には、平常時の運転から、地震を想定した場合、火事などで高熱になった場合なども想定され、すべてのチェックを通り抜けたものが、初めてわれわれが乗っているエレベーターになるわけです。
高速で動くエレベーターを撮影するポイントもありますが、なかなか速度が速くてうまく撮影することができません。代わりと言ってはなんですが、カゴを支えているロープを巻き上げる機械「巻上機」をご覧ください。

これ、端に写っている換気扇のサイズから、それほど大きくないものだと分かると思いますが、技術革新でかなり小さくなったんです。本来はエレベーターの巻き上げ機だけで、ビルの1室が消えてしまうような代物だったんですよ。
ラストは何と日本オーチスエレベータさんの制服を着させてもらって撮影。

「梅田さん、オーチスの制服似合いますね~」
「あ、ありがとうございます」
「これ、差し上げますので持って帰ってください!」
「えー、良いんですか!」
と、いうわけでいただいたOTISさんの制服は今日も僕のデスクチェアーにかかっています。いつかこの制服を着てエレベーターの据え付け工事にいくことを夢見て。日本オーチス・エレベータさん、ありがとうございました。
(梅田カズヒコ/プレスラボ)
【関連リンク】
日本オーチス・エレベータ マイナビ2011
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10月10日公開予定の『悪夢のエレベーター』と鳥居みゆきを見た!
エレベーターを題材にしたこんな映画もあります。面白いよ










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