今日の
ライター:
根岸達朗
根岸達朗
先日、近所の銭湯の前を通りがかったとき、「ようこそ! 銭湯ランナー!」と描かれたポスターを見かけ、「はてこれはいったいなんだろう」と思ったのでした。ずいぶん長くそこに貼ってあったのか、うっすらと色あせて、しかもそこにはほとんど何の説明もなく、海辺を颯爽と駆ける人だけが写っているという……。これはいったいなんですか? 目黒区のとある銭湯にお話を伺いました。
――あれ、何ですか?
「いやあれはね、このあたりでジョギングをされる方が銭湯に荷物を預けることができるシステムのことなんですよ。それを『銭湯ランナー』と呼んでいるんです。銭湯から走り出して、銭湯に戻って来るわけですから、そのままお風呂で汗を流すこともできますしね。都内の銭湯でこれをやっているところ増えていますよ」
――あ~そういう意味だったんですか。どうも具体的なことがわからなかったもので。銭湯から銭湯にリレー競争でもするのかなって思ったのですが、ぜんぜん違いましたね……。
「まあそれはそれでおもしろそうですが、違います。ちなみにこれ、もとは皇居周辺の銭湯から広まったそうでして、ほら、皇居の回りってジョギングしてる人多いでしょ? 結構、利用される方がいるみたいなんですよ」
――なるほど、たしかに走り終わってすぐお風呂に入れるっていいかもしれませんねえ。
「でもこのあたりだとあんまり利用される方がいないんです。うちの場合は常連さんの中でも一人くらい。ほら最近、街の銭湯がどんどん減ってきているでしょ? そういう意味ではこれがちょっとした活性化につながればいいとは思っているんですけどね」
――ちなみに利用するにはどうしたらいいんでしょう。なにか登録などが必要?
「いやいや、なんにもいらないですよ。走る前にうちに来て『これから走りに行くんで!』とでも声をかけてもらえれば(笑)。是非、気軽に利用してくださいね」
ありがとうございました。思った以上にユルめの試みのようですね。みなさんもいかがでしょうか。さて私、お話ついでにひとっ風呂浴びてきました。そして湯上がりには缶ビールを1本、ぼんやりとテレビを見ながら2本、家に帰って3本と……そろそろ「銭湯ランナー」として駆け出す日も考えたいところなんですよね。いや、ほんと。
(根岸達朗 /プレスラボ)
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