今日の
ライター:
梅田カズヒコ
梅田カズヒコ
僕は視力が悪くて、メガネを愛用しております。メガネを外して外を歩くと、周囲の景色がぼーっと見えるのですが、生まれつき視力が良いという人に、この風景の雰囲気を説明してもなかなか分かってもらえません。
そんな、近視の人が見る世界を写真で表現しようというアーティストが居る。その名も、のび太さん(25歳)。名前の由来は、近眼でお馴染みのあのドラえもんのキャラクターから名付けたというが、作品を眺めながら「のび太のせかい」を語ってもらった。
――本当に、近眼の人が見る世界を忠実に再現していますが、なぜこんな表現をしようと思ったんですか?
のび太さん「僕は元々近眼で、普段はメガネを必ずかけています。メガネをかけて行動している時間がほとんどなので、たまにメガネを置き忘れたりして裸眼で街へ出たりすると、やっぱりものがよく見えないんですが、あの世界が美しいと思ったんです」
――それで、あえて“ピンぼけ”の写真で表現しているんですね。カメラの世界って、基本的に鮮明に撮るのを良しとしていると思うのですが、あえてピンぼけの作風で表現しているところが、コンセプトがわかりやすくて面白いです。ただ、僕はメガネをかけて見える鮮明な風景に感動することの方が多いのですが。
のび太さん「それも分かります。視力が悪くなって、メガネの度数を上げたりすると、いつも見ている景色より鮮明に見えるじゃないですか。急に視界が鮮明になって嬉しいのですが、慣れてくるとそれが日常になるんですね。すると今度はぼやけた世界が美しいと思ってしまうんですね」
――のび太さんは、現在渋谷の「HI.SCORE Kitchen(東京都渋谷区桜丘町4-2 ジョイス渋谷3F)」というお店で個展を開いていらっしゃいますが、ご覧になられたお客さんの反応はいかがでしょう?
のび太さん「このようなコンセプトでウェブサイト上に作品を掲載し始めて2,3ヶ月ですが、様々な人から感想をいただいております。視力が良い人にはこんな風に見えるんだよ、ということを分かってもらいたいですし、視力が悪い人には、実は自分の見ている風景が綺麗だということを分かってもらいたい。だから僕はあえて、日常的な光景ばかりを撮っているんです。実は自分の見ている日常はすばらしい、と」
――ありがとうございました。
のび太さんが表現する世界は、普通の人が合わせるピントじゃないところに合わせているのが面白いです。もちろんダブルミーニングで。
今回の「のび太のせかい」展は3月11日まで。
(梅田カズヒコ/プレスラボ)
【関連リンク】
のび太の世界
のび太が見える世界はこんな感じ、という写真をほぼ毎日更新で紹介
ハイスコアキッチン
個展の開催場所です。ランチのパスタが美味しかったです
自動証明写真機で美人に写るコツ、教えてください!
一方、鮮明な美しさを求めなければいけない場面もあります










コメント&トラックバック