今日の
ライター:
桜まゆみ
桜まゆみ
外国で休暇を楽しみながら、一定の就労をすることが認められる制度、ワーキングホリデー。私のように「ワーホリ行きたいなー」と言うだけの人はたくさんいるけれど、実行に移すのはごく一部。日本に帰ってきてからの身の振り方への不安、環境の大きな変化など様々な要素が絡み合う中、実行に移す人は「勇気があるな~」と思ってしまいます。
今回は、5年間勤めていた大手配送会社を辞めて、昨年から1年間ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在し、今年1月に帰って来た橋本さん(28歳/男性)のお話を、少し聞いてみたいと思います。
――橋本さんが、「ワーホリ」に行こうと思ったきっかけは何ですか?
橋本さん「会社と自宅の往復で、同じことを繰り返している生活に嫌気がさしてしまったんです。もともと外国の文化や語学には興味がありました。海外に行って英語の勉強をすれば、何か発見があるかな、と漠然とした動機でした」
――実際行ってみて、価値観など変わりましたか?
橋本さん「はい。本当にたくさんあるのですが、一番は仕事に対する価値観。オーストラリアでは、仕事をする目的は、『生きるため』ではなく『家族と楽しい生活を送る』ため。それに尽きるんです。日本にいた時の僕はお金を追うばかりで、目的も余裕もなく仕事をしていた気がするので、なんだか大切なことに気づかされました」
――なんだかいろんなことを考えさせられそうですね。橋本さんは、オーストラリアではどんなお仕事をされていたのですか?
橋本さん「はじめは英語が喋れなかったので、数ヶ月は語学学校に通いながらハウスキーパーの仕事をしていました。その後は、ジムでキックボクシングのトレーナーの仕事です」
――キックボクシング! それはどんなきっかけで?
橋本さん「日本にいたときから、趣味でキックボクシングをやっていたので、向こうでもジムに入会したのです。それでしばらく通っていたら『トレーナーをやらないか』ってジムのオーナーさんに声をかけていただいたんです」
――海外で、趣味を仕事につなげられるなんていいですねー! 1年間行って帰国しましたが、今後のお仕事の予定など教えていただけますか?
橋本さん「今後もオーストラリアでトレーナーの仕事を続けたいので、今ビジネスビザの申請をしています。ビザが通れば3カ月~4年間有効。2年たてば永住権の申請ができるので、その先はその時に考えます」
――ワーホリが、そんなかたちで将来につながることもあるのですね!
橋本さん「日本の一つの会社にとどまっていた生活から、ぐっと世界が広がって、自分でもびっくりしています。日本で生活していくことになっても、英語を使って世界の人々と関われる仕事をしていきたいと思っています」
――どうもありがとうございました!
20代後半でワーホリに行って帰ってきた知人には、現在国際弁護士の秘書をしていたり、語学を生かして高級リゾートホテルで働いている人もいます。以前勤めていた会社に戻った人、フリーター生活を送る人、オーストラリアから犬を輸入し、ブリーダーになった人も……。人と違う経験をどう生かすかは、自分次第ですね。明確なビジョンを持って旅立ったわけではなくても、さまざまな道が開けることもあるようです。
(桜まゆみ/プレスラボ)
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