今日の
ライター:
梅田カズヒコ
梅田カズヒコ
学生の頃、図画工作や美術の時間が嫌いで仕方なかった。元々手先が器用な方ではないし、他の教科には必要ない「独創性」というものが問われたし。この、学校の言う「独創性」が厄介で、自分のやりたいようにやればいいのかと思いきや、その後きっちり点数で評価されるし…。
どちらかと言えば苦手意識があった工作ですが、この人の存在を知っていれば、もう少し工作というものを愛せたかもしれません。
自らの妄想(多くは自分に都合のいいメカ)を具現化するべく、工作に明け暮れてはその失敗の様子も含めてインターネットで発表し、本まで出版されているお方がいる。乙幡啓子さんに話を伺いました。
――今回発売された「妄想工作」はどのような内容なんですか?
乙幡「私が『デリイーポータルZ』http://portal.nifty.com/(※ニフティのポータルサイト)で5年半の連載記事から、選りすぐりの記事を書籍化したものです。そのほかに、サイトの連載中は失敗のまま終わった工作の『リベンジ企画』と書き下ろしをあわせました。そのほか、『デイリーポータルZ』編集長の林さんとの対談企画もあります。あと、年表とか」
――なるほど。乙幡さんの工作記事の魅力は、自分が主役のパチンコ台を作ってしまったりとか、その妄想っぷりも魅力ですが、うまく完成しなかったりもして、でもその課程も見せてしまう、というところにあると思うんですよ。「あー、うまくいかなかったのか…」というところも含めて記事として発表している。
乙幡「淡い妄想がはじけてしまう瞬間ですね。いや、単純に毎週の連載で追われていて、失敗だろうと成功だろうと書かなきゃいけないってだけですよ。深く考えてないっす」
――「妄想工作」の反響はどうですか?
乙幡「わりと好意的な反応をいただいて、ほっとしております。テレビの取材も受けたりして、不思議な気分です」
――うらやましいですね。今後も工作は続けていくご予定ですか?
乙幡「もちろんです。今年も工作を武器に個展やイベントなど様々なことを行っていきます。『妄想工作』もシリーズ化して第2弾、第3弾と続編を出したいですね」
――そもそもなぜそんなに工作が好きなんですか?
乙幡「うーん、なんでしょうか。昔から手を動かすのが好きだったんですけど…。ただ、7年半も会社に勤めたのに、なんだか自分のやりたいことにたどり着いてない気がして会社を辞めて、今でいう『自分探し』のような状態でふらふらして、それで工作というものにたどり着いた今が一番自分にしっくりきてます」
――工作が好き、というより工作に選ばれたという感じですね。それでは、コブス横丁を読んでいる読者のかたにメッセージを!
乙幡「妄想工作、面白いのでぜひ読んでください!」
ありがとうございました。
(梅田カズヒコ/プレスラボ)
【関連リンク】
妄想工作(Amazon)
帯の紹介文はタレントの清水ミチコさん!
乙幡万博
話を伺った乙幡啓子さんのオフィシャルサイト
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