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稲川亮輔稲川亮輔

【円満転職のススメ】出戻り転職できる人ってどんな人!?

転職は、される会社側にとっては戦力を失うことになるので、よほど出来た上司でない限り、心から船出を喜べないだろう。転職する側も気まずさから前職との人間関係に疎遠になることもしばしば。

そんな中、転職後も普通に前職へ営業しに行ったり、転職先から出戻って“元サヤ”どころか、結果的に出世を早めてる人もいたりする。

出戻りに成功した人はいつから何を考えて行動していたのか、最近、出戻り転職経験したIさん(29才 ゲーム制作会社→ITコンサルタント→ゲーム制作会社)に聞いてみた。



――まず、2社目(ITコンサルタント)に転職した目的は?

「コンサルタントに転職した目的は、コミュニケーション能力と論理的な思考力を身につけるためです。ゲーム会社はこもる仕事が多くて、社外の人と話す機会もほとんどなくてビジネス会話の素養が全く身に付いてなかった。これじゃ30才なっても40才なっても、キャリアが変らないのではないかと危機感を感じたんです。元々、人前で話すのが得意じゃないので、なおさら」(Iさん、以下同様)

――なるほど、苦手を克服するための転職って感じですか。

「そんな感じです。前職の経験が活きる部分が余りなくて収入アップでキャリアアップ転職とかいうイメージではないです。いきなり現場投入され、最初のうちは毎日頭が真っ白になりっぱなしで、変な汗ばかりかいてましたよ…」

――初めから出戻りを考えて、転職したんですか?

「いつ戻るかはぼんやりでしたが、転職先で学べることを学んで、ある程度貢献をしたと感じたら、戻ってこようと思ってました。仕事としては、やっぱりゲームを作ってる方が生き甲斐を感じられるので。“一回りでっかくなって帰ってきたよ”って感じで」

――すんなり、元の会社に戻れました?

「そうですね、プライベートでも頻繁に情報共有はしてましたし、会社で案件を発注したり、仕事上でも接点が途切れないようにしてましたんで。出戻った時も、特にリハビリも必要もなく、馴染めたと思ってます。僕が居ない間に入った人には『何だこいつ』って思われてるかもしれませんが(笑)」

――逆にITコンサル会社の方とは疎遠になったり?

「いえいえ、こちらも引き続きプライベートでの情報共有や仕事上の接点を保ってます。お互いに良いクライアントになれているんではないかと思います」

――それは凄い。そこら辺のコツはありますか?

その会社の外にいる立場に立って、その会社を儲けさす方法を考える
っていうのは常に心がけてます

――というと?

「転職前に上司とかに相談する機会があると思うんですが、その時に『転職先から、◯億の案件をこの会社に持って来ます!』とか言いつつ自分のあたためていたプランをプレゼンするんです。転職の相談なのに、プレゼン。持論ですが、そのプランの説得性が高ければ『こいつは会社に居てもいなくても使えるんじゃないか』と、少なからず思ってくれるのではと思うわけです。もちろん単なる都合のいい奴と思われないように、在職中の実績の積み重ねて信頼を得ておくのも重要だと思います」

――なるほど。ただ、その境地に達するのも結構な努力が必要そうですね。

「自分の場合は、関わってきたA社とB社の接点を考えて、小さなところから繋いできた結果、A,B両社からの必要性が生まれてきた…という感じです」

――今後、転職の予定はありますか?

「今のところ、ありません。二年半コンサルティングで培ったコミュニケーション能力や論理思考を活用して、後は、脳が若いうちに色んな作品に携わりたいと思ってます。さすがに3回目の出戻りは、会社が許してくれるかどうか(笑)」

「会社にいてもいなくても使える」人材になるっていう考え方は、雇用が流動している昨今、出戻りまでを考えなくても、持っておいて損はない視点かもしれません。

(稲川亮輔/プレスラボ)

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