今日の
ライター:
小竹 智子
小竹 智子
イーチ、ジュウ、ヒャーク、セーン……。数字の大きさを表す単位は、どこまであるか知ってますか?
私は京(けい)までしか出てこなかったのですが。「数検財団」名誉会長で京都大学名誉教授の一松信(ひとつまつ・しん)会長に聞いてみました。
一松会長、数字はどこまであるのか教えてください!
「上を表す単位は、一、十、百、千、万、億、兆、京、垓(がい)、??(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(きょく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧?(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)まで。しかし、実際に使われているのは兆までくらいです」
では、最小はどんな単位があるのでしょうか?
「全て1/10ずつで、分(ぶ)、厘(りん)、毛(もう)、糸(し)、忽(こつ)、微(び)、繊(せん)、沙(しゃ)、塵(じん)、埃(あい)、渺(びょう)、漠(ばく)、模糊(もこ)、逡巡(しゅんじゅん)、須臾(しゅゆ)、瞬息(しゅんそく)、弾指(だんし)、刹那(せつな)、六徳(りっとく)、空虚(くうきょ)、清淨(せいじょう)の21個です。しかし、これもせいぜい使われて糸まででしょう」
なるほど! 普通の人が日常的に使うのは、野球の打率ぐらいですもんね。ところで、万まではすべて1桁単位(10倍づつ)なのに、なぜ急に億、兆と位取りが4桁(10000倍)になるのですか?
「これは端的に過去の習慣でしょう。古代の中国では、十万を『億』、百万を『兆』と使っていた例がありますが、1桁ずつ覚えるのが大変なので4桁ごとにまとめて表現するようになったようです。西洋では、3桁ごとにまとめて表現する形が定着しています」
西洋では、Thousand(10の3乗)、Milion(10の6乗)ですよね。日本の大きさを表す単位って覚えにくい気がするんですが、由来を教えてください。
「江戸時代の数学書『塵却記(じんこうき)』からきています。これも明(中国)の書物をもとに作られているので、中国の影響を受けています。万、億、兆、京などはそのまま覚えるしかありませんが、それ以上は物好きだけが覚えればいいのでは」
確かにそうかも。
「それよりも、SI単位系(国際単位系)の、キロ、メガ、テラ、ペタ、ヘクサ…、小さいほうではミリ、マイクロ、ナノ、ピコ、フェムト、アット…などを覚えて日常的に使ったほうがいいと思いますよ」
─ほぉ! 最後に、そもそもの数字の起源を教えてください!
「これは難問! 一、二、三は象形文字で、四から先は別の字の転用らしく、詳しく調べれば一冊の本になります。『数字の起源』は、なんらかの数を表現しようとした昔の人々の試行錯誤の積み重ねでしょうか」
うーん、「億」深いですね! 一松会長のお言葉に、ロマンを感じてしまいました。
(小竹智子/プレスラボ)
【関連リンク】
日本数学検定協会のホームページ
10段階の階級があります。目指せ1級!
ついに発見! 餃子のタレの黄金比率
数字にみる美味しさ比率とは?
「上を表す単位は、一、十、百、千、万、億、兆、京、垓(がい)、??(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(きょく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧?(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう)まで。しかし、実際に使われているのは兆までくらいです」
では、最小はどんな単位があるのでしょうか?
「全て1/10ずつで、分(ぶ)、厘(りん)、毛(もう)、糸(し)、忽(こつ)、微(び)、繊(せん)、沙(しゃ)、塵(じん)、埃(あい)、渺(びょう)、漠(ばく)、模糊(もこ)、逡巡(しゅんじゅん)、須臾(しゅゆ)、瞬息(しゅんそく)、弾指(だんし)、刹那(せつな)、六徳(りっとく)、空虚(くうきょ)、清淨(せいじょう)の21個です。しかし、これもせいぜい使われて糸まででしょう」
なるほど! 普通の人が日常的に使うのは、野球の打率ぐらいですもんね。ところで、万まではすべて1桁単位(10倍づつ)なのに、なぜ急に億、兆と位取りが4桁(10000倍)になるのですか?
「これは端的に過去の習慣でしょう。古代の中国では、十万を『億』、百万を『兆』と使っていた例がありますが、1桁ずつ覚えるのが大変なので4桁ごとにまとめて表現するようになったようです。西洋では、3桁ごとにまとめて表現する形が定着しています」
西洋では、Thousand(10の3乗)、Milion(10の6乗)ですよね。日本の大きさを表す単位って覚えにくい気がするんですが、由来を教えてください。
「江戸時代の数学書『塵却記(じんこうき)』からきています。これも明(中国)の書物をもとに作られているので、中国の影響を受けています。万、億、兆、京などはそのまま覚えるしかありませんが、それ以上は物好きだけが覚えればいいのでは」
確かにそうかも。
「それよりも、SI単位系(国際単位系)の、キロ、メガ、テラ、ペタ、ヘクサ…、小さいほうではミリ、マイクロ、ナノ、ピコ、フェムト、アット…などを覚えて日常的に使ったほうがいいと思いますよ」
─ほぉ! 最後に、そもそもの数字の起源を教えてください!
「これは難問! 一、二、三は象形文字で、四から先は別の字の転用らしく、詳しく調べれば一冊の本になります。『数字の起源』は、なんらかの数を表現しようとした昔の人々の試行錯誤の積み重ねでしょうか」
うーん、「億」深いですね! 一松会長のお言葉に、ロマンを感じてしまいました。
(小竹智子/プレスラボ)
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