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小竹 智子小竹 智子

水よりもお湯の方が早く凍る!? 「ムペンバ効果」って何?

NHKのテレビ番組「ためしてガッテン」2008年7月9日放送分でも紹介された「ムペンバ効果」って知ってますか? 水よりもお湯の方が早く凍る現象のことを指すらしいです。ただ信憑性については賛否両論で、物理学の権威である大槻教授は「迷信です」 と言い切っています。(教授のホームページにそう書いてありました!)

ムペンバ効果とは、約20℃以上の水ならば、温度が高いほど早く凍ります。たとえば、マイナス20℃の環境で水をまくと、水のまま地表に水がまかれます。しかし沸騰したお湯をまくと、瞬間的に氷になってしまうため、地表はぬれません。ある研究論文によると、70グラムの水で実験したところ、20℃の場合は凍り始めるまでに100分かかるのに対し、100℃の場合は30分で凍り始めたとされています。(「ためしてガッテン」より引用)

えー、ホントですか!? どう考えても、お湯と水とじゃ冷やすための熱量が違いますよね。ここはひとまず、実験してみたいと思います!

コップに、熱湯と水をそれぞれ入れて、冷凍庫で約1時間……。

結果。

水が先に凍ってますよ! ちょっと期待していただけに、がっかり。やっぱり、迷信なんでしょうか? そこで、物理に詳しそうな友人Y君に聞いてみると、

「温度の高いほうから低いほうへの熱の冷却過程で、その温度差が大きいほど早く熱は移動するもの。例えば、20℃の水と100℃の熱湯を常温に置くと、20℃の湯は15℃くらいになるけど100℃の熱湯は85℃くらいになる。(つまり沸100℃のお湯のほうが温度の低下が早い)氷点下に置き換えれば、100℃のほうが早く温度が下がって凍るということ。とはいっても、ほかにもいくつもの条件が揃わないとダメ」

うーん、なんかもやもや。もうちょっと調べてみるとフィジックス・ワールドという科学雑誌の記事には以下のように解説されていたそうです。

――この現象を効率よく再現するのが難しいことが問題だ。現象の解釈がありきたりなものになるか素晴らしい発見となるかは明らかではない。(フィリップ・ボール)

つまりムペンバ効果は起こりうることもあるし起こり得ないこともあり、その原因の特定が難しいから、今にいたるまで解決されていないようです。解決できたらノーベル賞ものかもしれません。ちなみに「ムペンバ」とは、最初に見つけた少年の名前らしいです。ムペンバ君は、ずっともやもやしてるんでしょうか?

(小竹智子/プレスラボ)

【関連リンク】

ためしてガッテン―今年も猛暑!お宅の「氷」激ウマ大革命
リンク先中段「お湯は水より早く凍る」について書かれています。

恵比寿横丁に潜入してみた!
もやもやした後は、飲んでスッキリしましょう。

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