
プライベートな質問とは、独身女性に対しては「まだ結婚しないの?」、「恋人はいないのか?」、あるいはひとり暮らしの女性に住んでいる場所を詳しく聞いたり、髪型を変えたときの「失恋したの?」というような質問まで多種多様です。
まず知っておいていいのは、こういった質問のほとんどがセクハラに当たる可能性があるということでしょう。「えっ!」と驚かれる方もいるかもしれないのですが、改正男女雇用機会均等法では、男性上司や同僚から意に反することを言われ、女性が仕事をしにくい環境になった場合はセクハラだと定義しています。意に反するというのは、言われた女性が居心地悪くなったり、嫌な気持ちになるということです。
あくまでも、女性がどう感じるかによってセクハラかどうかが決まるのですね。そして、質問されたときに「○○さん、そういう質問はしちゃいけないんですよ」とか「そんな質問、セクハラですよ」と、女性が明快に答えられるような雰囲気の職場なら、すぐにその話題は打ち切られて、セクハラには発展しないのです。
問題は、そういう雰囲気ではない職場です。その場合は、自分が不快だという気持ちを相手に伝えることが一番重要です。たとえば「申し訳ありません。そういうプライベートな質問には、答えないことにしているんです」と言うことです。それで相手がピンとこない場合は、次のステップとして誰かに相談するのがいいでしょう。

反対に、上司から自分の私生活の話題、たとえば奥さんの話を頻繁に聞かされるような場合も困りますね。こういう場合は、奥さん個人の話題から、食べ物、家、ヘアスタイル、化粧品など、一般的な話題に話を広げていくことで、プライベートな側面をどんどん少なくしてしまう、という方法で対抗するのはどうでしょうか? いずれにしても、聞きたくない話題の方向はどんどん変えてしまいましょう。
おもしろいのは、自分の妻のことをどんな風に話すかで、その人の人柄がわかるという点です。オフィスでは威張っている人が、恐妻家だとわかることもあります。それに、職場で自分の妻をけなしたり、あるいは「夫婦なんてこんなもの」というような態度の男性は尊敬できませんよね。こんな風に、私生活に関する話題が上司や同僚の思わぬ側面を明らかすることもあります。

職場にはときどき、家賃、住宅ローンの額、そして身につけているものの値段などを質問してくる人がいますね。こういう質問をされて、答えるべきなのかどうかわからなくてドギマギしたことはありませんか? でも、こういった資産に関する情報は、非常にプライベートな内容で、他人に教えてあげる必要はまったくないのです。
家賃が安いことを自慢にしたければ話は別ですが、答えたくない場合は「ご想像におまかせします」と、言葉は丁寧に、でも全面的に返答を拒否してかまいません。