
自分のミスで仕事に支障をきたした場合、ともかくまず謝りましょう。原因究明や善後策を話し合うこと自体、自分のミスを認めたしるしで、それは謝罪と同じことだと思っている人も多いかもしれませんが、相手はそうは受け取りません。反対に、最初に頭を下げて謝れば、相手の気分は穏やかになり、善後策を話しやすくなります。
謝罪の言葉遣いですが、プライベートな場では「ごめんなさい」や「すみません」が一般的ですが、職場では「誠に申し訳ありませんでした」とか「大変失礼いたしました」のほうが適切です。
「私の不手際で、ご迷惑おかけしました」とか、「私の配慮が足りませんでした」、「私の責任です」と責任逃れをするつもりのないことをはっきり示せば、相手の信用を少し回復できるでしょう。こういった謝罪は、電子メールではしないこと。出向いていって謝るのがベストですが、相手が遠い所にいる場合は、電話でもいいでしょう。

誠意がなければ、謝罪の意味も半減します。単に頭を下げるだけでなく、「状況をよくするために、私に出来ることはあるでしょうか?」と聞いたり、「ミスをした自分が提案するのは厚かましいかもしれませんが」と断って、善後策を提示するような姿勢がいいと思います。
謝罪する相手が上司の場合は「こういう場合はどうしたらいいのでしょう。教えていただけますか?」と反対に聞いてしまってもいいでしょう。
さらに、同じミスを繰り返さないためのシステム作りをしましょう。ひとりで抱え込んで「今度は失敗は許されない」と緊張していると、かえって逆効果。同僚や上司に頼んで、グループでミスを未然に防ぐ方法を確立しましょう。

日本には「失敗学会」という、失敗の原因を解明し、それを未然に防ぐ方法を提供するユニークな非営利団体があります。
この失敗学会によれば、新聞に載るような大きな失敗の陰には29件の軽度のクレーム的失敗があり、その陰には300件の潜在的失敗(「マズイ」と思ったが実際には失敗に発展しなかったもの)があるそうです。
つまりそれは、クレーム的失敗の段階で処理する、あるいは「マズイ」と思ったときに原因を取り除いておけば、重大な失敗を未然に防ぐことができるということを意味しています。ミスを認める重要性はこんなところにもあるのです。