英国のアストンマーティンは21日、同社の中核モデル「ヴァンテージ」の新型モデルを発表した。優れた空力特性を誇るボディ、510PSを発揮する4.0リットルのV8エンジン、同社初のエレクトリック・リア・デファレンシャルなどを採用する。デリバリー開始は2018年の第2四半期を予定している。

アストンマーティン「ヴァンテージ」新型モデル

エクステリアは彫刻のような質感のフォルムに短い前後オーバーハングと幅広いリアエンドを組み合わせた。新しいヘッドライトとテールライトも合わせて、同社のラインアップの中でも強い個性を発揮する。車体下面のエアフローをコントロールすることで、必要な場所に冷却エアを供給しながら、高いダウンフォースを得ることに成功した。

4.0リットルのV8ターボエンジンは510PSを発揮し、1,530kgと軽量な車重により、パワーウェイトレシオはきわめて優れている。トランスミッションはZF製の8速オートマチックを採用し、最高速度は314km/h、0-60mph加速は3.5秒。このエンジンはフロントエンジンながら可能な限り後方寄りに搭載され、前後重量配分は50:50を実現した。

同社初というエレクトリック・リア・デファレンシャルも採用している。スタビリティコントロール・システムと連携して作動し、エンジンパワーが必要なホイールに適切に配分されるよう制御する。従来のLSDとは違い、フルオープンから100%ロックまでを一瞬で変化させることが可能だ。

「スポーツ」「スポーツ・プラス」「トラック」の3種類が用意された走行モードを切り替えると、エンジン、トランスミッション、エレクトリック・リア・デファレンシャルに加え、ダイナミック・トルクベクタリングや電動パワーステアリングも変化し、エキサイティングな走りを楽しめる。新型「ヴァンテージ」の日本での価格は1,980万円からとのこと。