Dropboxは、Autodeskとの新たな連携により、AutoCADユーザーがDropboxを快適に利用することが実現したと発表した。

今回の連携により、AutoCADのデスクトップアプリケーション上で、Dropboxに保存したプロジェクトファイルを開き、その後Dropboxに再度保存することができるようになった。この新しい統合は9月に公開されたDropboxのDBX Platformに基づくもので、コンテンツのサイロ化を解消し、最新ファイルをAutoCADのワークフローに組み込むことができるようになった。これにより、構想を練るといった複数のメンバーによる共同作業が、さらに効率的に行えるようになるという。

今回の連携は、Dropboxのネイティブアプリ上で優れたプレビュー機能を提供するという継続的な取り組みの一環となる。今後は、Autodesk Forge開発者向けプラットフォームを活用し、まず.DWGファイルがサポートされる予定で、Dropbox内で.DWGファイルを閲覧し、コメントを追加できるようになるという。これにより、社員や顧客などの共有相手がAutoCADやDropboxをインストールしていなくても、共有されたファイルを閲覧することが可能になる。このCADプレビューは、一部のDropbox加入プランで2018年から利用可能になる予定だということだ。

これらの機能により、デバイスにかかわらずDropboxに保存された.DWGライブラリ全体にアクセスし、どこにいてもAutoCADファイルで作業できるようになるため、ローカルにファイルを置いたり、最新版にアクセスしているかという心配も不要になる。現場に出ているときにも、事務所に急いで戻る必要なく、その場で最新の建築設計を確認したり、コメントを付けることができる。なお、新機能の利用には、AutodeskのアプリストアからAutoCADデスクトップ用無料Dropboxアプリをダウンロードする必要があるということだ。