1957年に登場したプログラミング言語が60周年を迎えた。Opensource.comは11月15日(米国時間)、「Fortran turns 60|Opensource.com」において、プログラミング言語Fortranが登場してから60年という長い月日が経過したにもかかわらず現在も使い続けられていること、そして今後も使い続けられることになるだろうと伝えた。

Google検索におけるFortranのトレンド - 資料: Opensource.com

確かにFortranへの関心は低くなり続けており、人気の高い汎用言語ではなくなっている。しかし、Fortranは現在でも重要な分野で使われ続けており、そして今後も使われていくだろうと指摘している。

Fortranは主に科学技術計算を行うために使われている。例えば、天気予報などの計算に使われている。既に大量の科学技術計算向けのライブラリが存在しており、Fortranで開発された既存のシステムをほかのプログラミング言語に変換するのは大変な労力になる。

Fortranは登場当時のまま現在に至るのではなく、プログラミング言語のパラダイムシフトとともに取り込むべき機能を取り入れながら進歩を続けていた。今後も新しい規約のリリースが予定されているなど、活用が続く見通しになっている。60年前の古いシステムから宇宙船まで、Fortranはこれまでも、そしてこれからも、その時期は不明だがしばらくの間は使われ続けることになるだろうとコメントしている。